力強く「自力」とコメントした50歳競輪選手 息子の養成所入りでさらなる奮起
取手競輪場で10日から「旨い!常陸牛煌杯(F2)」が開幕。A級初特選に出走する藤田昌宏(50歳・岡山=82期)に話を聞いた。 前期の前半あたりからまた自力を復活させた藤田昌宏。今期からA級に降級した後も、そのスタイルを貫き4場所オール優出、V2と健在ぶりを発揮している。 今更だが、自分でまた動くキッカケに付いて問うと「前に任せて自分の納得できるレースにならないことが多くて…。普段から自力の練習はしていたので、また自分で動こうと思いました」と経緯を説明。 当然誰にも付けないわけではなく、自力選手が「明日頑張るのでよろしくお願いします」と意気込んでいれば任せるし、逆に「明日どうしますか?」など消極的な時はひと言かけて自分でやることが多いと言う。 更に発奮材料はあり「息子が養成所に入ったんです。今回同斡旋の丸山啓一君の息子さんと同部屋らしくて。自分もまだまだ頑張らないとと思いましたね」。 初日特選は藤田が自ら志願して前回りとなり、力強く「自力」とコメントした。なかなか50歳を超えて自力を志願する選手はいないし、自然と応援したくなる選手の1人だ。(アオケイ・松野記者)