東京・渋谷のNHK

　NHKの稲葉延雄会長は16日、東京・渋谷の同局で定例会見を行い、9月27日に本編最終回（第130話）を迎えた連続テレビ小説「虎に翼」（月～土曜前8・00、土曜は1週間振り返り）についてコメントした。 【写真あり】＜朝ドラバトンタッチセレモニー＞「虎に翼」の伊藤沙莉から「おむすび」の橋本環奈にバトンが渡される 　稲葉会長は「色々な人から色々な話を頂いた」と反響が多かったとし、元最高裁判所の判事である中央番組審議会のメンバーからも「ネットであまりに評判になっているものだから（見始めて）ハマり込んだ」とのコメントがあったと明かし「朝ドラで（法律の）プロの人にも喜んでもらえるドラマになって良かったなと思った」と称えた。 　女優の伊藤沙莉がヒロインを務め、女性法曹の開拓者となった主人公・寅子の生涯を通じ、夫婦別姓や同性婚など現代に通じる社会問題も取り上げた異色作。全130話の期間平均は16・8％ビデオリサーチ調べ、関東地区）。前作「ブギウギ」の15・9％など前4作を上回り、朝ドラ2作ぶりの16％超え。前々作の傑作「らんまん」の16・6％も上回るヒットとなった。 　同時・見逃し配信サービス「NHKプラス」、有料配信による視聴数が2020年4月のサービス開始以降、朝ドラ歴代最高をマーク。 　全話（130回）の平均視聴UB数は44・9万で、歴代連続テレビ小説の中で最も高い平均視聴UB数を記録。NHKプラスで配信された朝ドラ作品毎の全話平均視聴UB数で比較した。 　UB（ユニークブラウザ）数とは、ウェブサイトを訪問した重複のないユーザー数（端末数）。同時または見逃し配信における視聴数（放送当日から見逃し7日間の数値）を集計した。 　有料配信サービス「NHKオンデマンド」でも、放送期間中のシリーズ総視聴数が歴代連続テレビ小説の中で最多をマークした。