「今まで維持してくれたことに感謝」「むしろ20円でもいい」…。わずか2年半で50%の値上げの「うまい棒」、それでも愛される“理由”とは?
消費者の支払額が増えても、メーカーの利益は増えない。むしろ原料調達コストからすれば、消費税分の負担増だ。しかしながら、ほぼそのままの値段で展開し続けてきた。 10円から15円へ。「2年半で150%になった」と言うと、値上げ幅が大きく感じられるが、「45年間で150%」と考えれば納得がいく。また、もしも「10年ごとに1円ずつ」といった具合で、45年かけて段階的に値上げされていたら、今回のような反応は得られなかったようにも思える。
2022年までの企業努力が評価されたからこそ、「よくここまで踏みとどまった」の心意気が伝わった。うまい棒が大幅値上げでも愛されている理由は、これまで積み重ねてきた「信頼の貯金」にあるのだろう。 ■その他の写真
城戸 譲 :ネットメディア研究家・コラムニスト・炎上ウォッチャー