マレスカはフェリックスをどう使う? 戦術に多彩さをもたらすか、それとも混乱をもたらすだけなのか
さまざまな役割をこなせるフェリックス
チェルシーはアトレティコ・マドリードからFWジョアン・フェリックスの獲得を決めた。同選手の獲得について、エンツォ・マレスカ監督は「彼の良いところは、中でも外でも、さまざまなポジションをこなせるところだ」と語った。 [動画]チェルシーに再び到着し、インタビューに応えるフェリックス マレスカがフェリックスをどう使うかは興味深いところで、英『THE Sun』は3つのパターンを予想している。 1つは、フェリックスをトップに置いた[4-3-3]だ。両翼にクリストファー・エンクンク、コール・パルマーを置き、モイセス・カイセドをアンカーに、その前のミッドフィールドにロメオ・ラヴィアとエンソ・フェルナンデスを置く形だ。ただし、この場合はニコラス・ジャクソンが割を喰うことになる。 2つ目はフェリックスを左サイドに置く[4-3-3]で、この場合はエンクンクが役割を失う。そして3つ目はトップ下にフェリックスを起用した[4-2-3-1]。ダブルボランチのカイセド、エンソの前にフェリックスを置き、より中央を強くした形だ。この場合はラヴィア、あるいはキーナン・デューズバリー・ホールが役割を失うだろう。 攻撃のマルチロールとなれるフェリックスだが、その分他の選手の役割を喰ってしまうということでもある。チェルシーには他にも新加入のペドロ・ネトやマルク・ギウ、ウインガーのノニ・マドゥエケ、ミハイロ・ムドリクらがおり、ただでさえ選手数が多すぎる。出場機会を得られない選手らはコンディションを落としたり、不満を溜め込むことも十分に考えられ、フェリックスの獲得は諸刃の剣となる可能性がある。 戦術面だけでなくマネジメント面でもマレスカ監督の手腕が問われることになるが、フェリックスの加入はどんな影響をチームにもたらすだろうか。
構成/ザ・ワールド編集部