SF小説「三体」の担当編集者、中国当局が規律違反の疑いで調査…過去に共産党批判の投稿
【上海=田村美穂】中国四川省の汚職摘発機関は23日、世界的ベストセラーとなったSF小説「三体」の担当編集者で、SF雑誌社の姚海軍・副編集長(58)を「重大な規律違反と法律違反の疑い」で調査していると発表した。具体的な違反内容には触れていない。 【表】一目でわかる…中国共産党の権威「巨大化」
姚氏は中国SF界の大御所。最近では、全世界で累計2900万部超を売り上げた「三体」を手がけた編集者として、中国メディアにたびたび取り上げられていた。
地元メディアによると、姚氏は今年8月、社内ですべての編集作業に責任を持つ立場になったばかりだった。姚氏のSNSはほぼ毎日更新されていたが、9月上旬に投稿が止まった。違反内容は明らかになっていないが、姚氏は以前、SNS上で中国共産党を批判する投稿を繰り返したことがあり、問題視された可能性がある。