ダイキン工業が万博の休憩所「氷のクールスポット」公開 壁面のパネルで涼届ける
2025年大阪・関西万博で、ダイキン工業が会場内に設置する暑さ対策を施した休憩所「氷のクールスポット」の建屋が完成し16日、報道陣に公開された。壁面に設置されたパネル内の氷が休憩所を冷やし、エアコンを使わずに室温を5度下げられる。厳しい暑さが予想される会期中、来場者に涼を届けるスポットとして期待される。 建物は円形で、外壁が日本古来の木組み格子となっており、隙間から日光や外気を取り込める開放的なつくりとなっている。地面から30センチ低くして周りを植栽で囲むことで、冷気が逃げない仕組みにもしている。 延べ床面積は約70平方メートル。壁に冷気が出るパネル10台が並び、そばに数人ずつ腰掛けられるベンチが設置されている。パネル内部は1枚当たり630リットルの水が入っており、このうち150リットルを夜間に凍らせる。パネルの表面温度は3~8度となり、日中に周囲を冷やす。 会場南西部の「進歩の広場」に設置され、誰でも利用できる。ダイキンの遠隔監視技術により、内部を快適な温度に制御できるという。