製造当時、前例のない高精度を実現したグランドセイコーの最高峰
1960年に初代モデルが誕生したグランドセイコーは、その後、いくつかの派生モデルが展開されているが、そのなかでも愛好家垂涎の的となっているが、“V.F.A.”と呼ばれるモデルだ。 この“V.F.A.”とは、 ”Very Fine Adjusted”の頭文字で、特別に調整を施したモデルを意味している。 毎時3万6000振動のハイビートムーヴメントを搭載したV.F.A.は、日差数十秒という精度が当たり前であった当時、月差±1分以内という機械式時計では前例のない精度を実現し、国産時計史に名を刻んでいる。 【画像:別のアングルからも見る】
このV.F.A.モデルには、手巻きの45系もしくは自動巻きの61系を搭載した2種類が存在していた。今回取り上げるのは後者で製造したのは諏訪精工舎だ。SSモデルもなかなか市場でお目にかかれないが、バリエーションとして18金仕様や銀パラジウム合金仕様のケースも展開されており、これらの希少性はなお高い。
文◎Watch LIFE NEWS編集部