<センバツ2022・ともに咲く>選手紹介/2 広島商・松浦太河捕手/広陵・真鍋慧内野手 /広島
◇盗塁の意欲、そぐ強肩 広島商・松浦太河(まつうら・たいが)捕手(2年) 遠投100メートル超えの肩に一番自信を持っている。秋の中国地区大会は、対戦相手が強肩を警戒してか、走者が盗塁を狙ってスタートを切る場面は一度もなかった。 「投手との普段からのコミュニケーションが、試合でも生きる」と考え、グラウンド外の学校生活も積極的に会話するように心掛けている。「扇の要」として、試合前は相手の特徴を一度ノートに書き出し、頭を整理するのがルーティンとなっている。 5番を打ち、秋の公式戦でチーム最多の14打点をたたき出したパワフルな打撃も魅力の一つだ。 ◇兄超えを誓う「ボンズ」 広陵・真鍋慧(まなべ・けいた)内野手(1年) 189センチ91キロの大きな体から繰り出す長打力が武器の4番。1日500スイングを自分に課す。明治神宮野球大会を経験して「強豪との差を感じた」と体づくりにも励んでいる。 入寮してすぐに中井哲之監督から付けられたあだ名は「ボンズ」。米大リーグ歴代最多の762本塁打を放った強打者バリー・ボンズにちなむ。 4歳上の兄駿さんは2019年夏、広島商の主将として甲子園に出場している。スタンドから見届けた高校最後の夏の戦いは初戦敗退。「兄を超え、甲子園で優勝したい」と活躍を誓う。