LVMHの財務トップがワイン&スピリッツ部門のCEOに アルノー会長の次男は同部門の副CEO
現在ヘネシーを率いているローラン・ボワロ(Laurent Boillot)CEOは、業務の引き継ぎ後、グループ内で新たな役職に就くという。
ワイン&スピリッツ部門の業績について
大幅な人事刷新となったワイン&スピリッツ部門だが、業績は芳しくない。主に中国市場における高級酒の需要が減速していることから、24年1~6月期(上半期)決算の売上高は、前年同期比同11.7%減の28億700万ユーロ(約4547億円)だった。また、来年1月半ばにはドナルド・トランプ(Donald Trump)米次期大統領が就任するため、米国に輸出する際の関税の引き上げも懸念事項の一つとしてあるなど、厳しい船出となりそうだ。
人事部門でも異動
LVMHでは最近、人事部門でも動きがあった。07年に人事部門ディレクターとしてLVMHに入社し、その後昇格したシャンタル・ガンペルレ(Chantal Gaemperle)人事・シナジー部門エグゼクティブ・バイス・プレジデントは、11月13日に退任を発表。後任として、LVMHのさまざまな人事部門で働いてきたモード・アルバレス・ペレール(Maud Alvarez-Pereyre)=チーフ・ピープル&トランスフォーメーション・オフィサーが12月1日付で就任する。