「父を超えることが目標」127期市田龍生都が早期卒業を報告 正式デビューは年明け4日の松戸ナイター/日本競輪選手養成所
早期卒業が決定していた市田龍生都(127回・男子)の早期卒業証書授与式が23日、日本競輪選手養成所にて行われた。同日午後には公財JKA本部にてお披露目会見が開かれ、デビュー戦の日程などが発表された。 会見は市田龍生都のあいさつでスタートした。養成所の制服で現れた市田の表情は明るく、早期卒業の喜びとともに「デビュー戦は松戸競輪のナイター開催になりました。しっかり自分の力を出し切り、精一杯走ることを心がけて頑張ります」と年明けすぐの松戸FII開催(4日~6日)での正式デビューが報告された。 記者から早期卒業の感想を尋ねられると「嬉しい反面さみしい気持ちもある」と語り、切磋琢磨する仲間たちとの生活が楽しかったことを説明。そして、「さみしさはあるが、いち早くデビューを決められたので、これから127回生の先頭に立って頑張っていきたい」と力強く抱負を述べた。 また養成所生活で成長できたポイントとして、精神面の成長を挙げた。「入所時点では、大学時代の競技生活で記録も出していましたし、難なく先行できるだろうと考えていました。でも思った通りにはならなかったんです」と話し、いろいろな選手の考えを学び、どのように先行するのか、どのように勝つのかを模索していたという。「考え方を学ぶ、そういった面を鍛えられたのは本当にデカかったと思います」と充実の表情を見せた。 元選手であり、父・佳寿浩氏を憧れの存在とし、「父を超えることが目標です。自ずとグランプリ優勝が競輪人生の目標になると思います」と言葉に力を込めた。松戸のデビュー戦への意気込みについては「早期卒業の市田龍生都だぞ!というのを見せつけられるように」と気合十分。 117期の寺崎浩平と菊池岳仁、121期の太田海也と中野慎詞に続き、通算5人目の早期卒業となった市田。日本競輪選手養成所・瀧澤正光所長は会見にコメントを寄せ、『競走訓練に於いても他の候補生を圧倒するタイム及び先行・捲りを披露する等、必ずや将来の活躍を期待できる逸材』と表現した。 養成所の記録会では400mタイムトライアルで歴代記録を樹立した“規格外モンスター”が初戦でどんな走りを見せてくれるのか、市田自身の野望“オヤジ超え”を成し遂げていくのか。2025年の活躍に期待したい。