ドジャース・大谷翔平は「打者」では来季開幕OK 球団幹部が即答「そう思う」
【サンアントニオ(米テキサス州)7日(日本時間8日)=山田結軌、竹濱江利子通信員】米大リーグの球団幹部らが集うゼネラルマネジャー(GM)会議が閉幕した。ドジャースのアンドリュー・フリードマン編成本部長(47)は、左肩の手術を受けた大谷翔平投手(30)が打者としては来年3月に日本で行われる開幕戦に出場できる見通しかとの問いに「そう思う」と説明。大谷はカブスとの開幕シリーズ(3月18、19日)で投手復帰を期待されていたが、今回の手術により不透明な状況になっている。 「打者・大谷」は、来年3月に日本で行われる開幕シリーズ出場に希望がある。ドジャースのフリードマン編成本部長は、大谷が打者として開幕戦に出場できる見通しかと問われ「そう思う」と即答した。 大谷は10月26日のワールドシリーズ(WS)第2戦で二盗を試みた際に左手を突き、左肩を亜脱臼。WSは痛みを押して全5試合に出場し、WS終了後の今月5日に損傷した左肩関節唇(かんせつしん)の修復手術を受けた。 期待されていた来年の開幕シリーズで投手復帰は「まだ分からない」とゴームズGMが前日に明かしたように、不透明な状況に。2025年は昨年9月に受けた2度目の右肘手術からの復帰シーズンとなるが、調整は左肩手術によりスローダウンを余儀なくされる。 現在の大谷についてフリードマン氏は「He’s very good.(状態はとてもいい)」と説明。ゴームズGMは「(左肩の故障は)深刻ではない。来季のキャンプインには稼働できるとみている」と見通しを示した。 大谷はポストシーズンに入る前、投手としてのリハビリ計画を球団幹部と協議。シーズン中はキャッチボールや遠投、ブルペンでの投球練習を続けていたため、シーズンオフは一定期間、ノースローとし、右肩と右肘に休養を与える予定だ。 7日に正力松太郎賞の特別賞を贈られた際、「久しぶりに日本のファンの皆さんの前でプレーできるのを楽しみにしています」とコメントした大谷。日本での凱旋マウンドの実現は流動的だが、「打者・大谷」は間に合う見込みだ。