【注目ドライバー】アストンマーティンで完全復活をアピール…大ベテラン&2度の王者フェルナンド・アロンソ|アストンマーティン|F1
2005年、2006年の王者であり、2018シーズン限りでF1界から離れていたアロンソは2021年にF1復帰。ルノーからアストンマーティンに移籍した2023年は総合4位と躍進を見せた。
経歴
1981年、スペイン北部のアストゥーリアス州で生まれたフェルナンド・アロンソは幼少期よりカートに親しみ、12歳当時でスペインのカートジュニア選手権王者に。 ここから順調にステップアップを果たし、スペイン人の元F1ドライバーであるエイドリアン・カンポスの目に留まり、1999年にはユーロ・オープン・モビスター・バイ・ニッサンに参戦。初年度からチャンピオンのタイトルを獲得した。 ミナルディのテストドライバー契約を交わしたかたわら、国際F3000にも参戦し、このときにベネトンの元チーム代表だったフラビオ・ブリアトーレ氏とマネージメント契約を交わしている。
若くしてルノーで2度王者に
迎えた2001年はミナルディからF1デビューを果たし、開幕戦オーストラリアGPでの19歳217日デビューは当時史上3番目の若さだった。だが当時のミナルディはポテンシャルに欠き、優勝争いに絡むことはできず。それでもアロンソは初年度ノーポイントながら中堅チームに割って入る活躍を見せ、存在感を示した。 2002年はルノーのテストドライバー専任となり、レギュラー参戦は1年空白となる。そして2003年から満を持してルノーのレギュラードライバーに就任した。同シーズンは第2戦マレーシアGPで史上最年少(当時)となる21歳236日でポールポジションを獲得し、決勝では2位フィニッシュ。第13戦ハンガリーGPではポールトゥウィンでF1キャリア初勝利をマークした。これは22歳26日で当時の史上最年少優勝記録だった。アロンソは2003シーズンに1勝を飾り、年間6位でシーズンを終えた。 翌2004年はフェラーリとの力の差が顕著となり、アロンソは優勝を果たすことができず。だが迎えた2005年はルノー・R25のマシンはポテンシャルの高さを証明し、序盤からチャンピオン争いでリード。フェラーリ勢が一転して不振に陥る中、アロンソはシーズン7勝をマークして133ポイントを奪取。自身初のワールドチャンピオンに輝いた。 2006年もルノーの優勢は変わらず、ポイントを積み重ねて同年もシーズン7勝を達成。2年連続でワールドタイトルを手中にした。 そして迎えた2007年、アロンソは故アイルトン・セナへの憧れを抱いていたことから、マクラーレン移籍を決断した。