【MLB】ルール5ドラフトのプロテクト期限 各球団のプロスペクトたちがロースターの40人枠に登録
日本時間11月20日午前8時、メジャー各球団はルール5ドラフトから自軍のプロスペクト(若手有望株)をプロテクトする期限を迎えた。ルール5ドラフトの対象年度を迎えた選手のうち、ロースターの40人枠に登録されていない選手は、ルール5ドラフトで他球団に獲得される可能性があるため、流出を防ぎたい選手は期限までに40人枠に登録しておく必要がある。プロスペクト・ランキング全体トップ100にランクインしている4選手をはじめ、多くの有望株が40人枠に登録された。 2024年シーズンの主要アワード受賞者まとめ ルール5ドラフトとは、入団から一定の期間が経過した選手のうち、ロースターの40人枠に登録されていない選手を他球団が獲得できる制度である。毎年ウィンター・ミーティング期間中に開催され、今年は日本時間12月12日に行われる予定となっている。 18歳以下でプロ入りした選手は入団から5シーズン以内、19歳以上でプロ入りした選手は入団から4シーズン以内にロースターの40人枠に登録されなければ、ルール5ドラフトの対象となる。今年の場合は2020年に18歳以下でプロ入りした選手と2021年に19歳以上でプロ入りした選手が対象となっている。 ルール5ドラフトには「メジャーリーグ・フェイズ」と「マイナーリーグ・フェイズ」があり、前者で指名した場合、移籍金10万ドルと引き換えに他球団の選手を獲得できるが、翌年のシーズンで1年を通してその選手をアクティブ・ロースター(もしくは故障者リスト)に登録しておく必要がある。その選手をアクティブ・ロースターから外す場合は、5万ドルと引き換えに元所属球団に返却しなければならない。 米公式サイト「MLB.com」のプロスペクト・ランキング全体トップ100にランクインしている選手のうち、ルール5ドラフトの対象年度を迎えた選手は、毎年必ず全員がプロテクトされており、今年もオーウェン・ケイシー(カブス)、コルソン・モンゴメリー(ホワイトソックス)、ティンク・ヘンス(カージナルス)、ザック・ビーン(ロッキーズ)の4人全員がロースターの40人枠に登録された。 なお、2020年は新型コロナウイルスのパンデミックの影響でドラフトが5巡目までに大幅縮小され、2021年からは20巡目まで(コロナ前は40巡目まで)となったため、ルール5ドラフトの対象選手は以前より少なくなっている。過去にはクリスティ・マシューソン、ハック・ウィルソン、ロベルト・クレメンテ、ホセ・バティースタ、ヨハン・サンタナなど、ルール5ドラフトを経験した殿堂入り選手やオールスター選手もおり、今年のルール5ドラフトでも未来のスター候補が発掘されるかもしれない。