萩生田光一氏秘書、東京検察審査会「不起訴不当」…2728万円「一般感覚では極めて高額」
自民党旧安倍派の政治資金規正法違反事件で、東京第5検察審査会は5日、同法違反(虚偽記入)で不起訴(起訴猶予)となった萩生田光一・元党政調会長(61)の秘書について「不起訴不当」と議決したと発表した。議決は10月23日付。
萩生田氏側を巡っては、旧安倍派から受け取った計2728万円を政党支部の政治資金収支報告書に収入として記載しなかったとされる。東京地検特捜部は5月、秘書について虚偽記入罪の成立を認めた上で、不記載額などを考慮して起訴猶予としていた。同検審は議決で「一般的な感覚からすれば極めて高額で刑事責任を負うべきだ」としている。
同検審は10月9日付の議決で、この事件で同様に起訴猶予となった世耕弘成・前党参院幹事長(61)(離党)の資金管理団体の会計責任者についても「不起訴不当」としている。一方、萩生田、世耕両氏については「不起訴相当」と判断した。