トランプ新政権、安保担当補佐官にウォルツ氏起用へ…国務長官はルビオ氏有力
【ワシントン=田島大志】米紙ウォール・ストリート・ジャーナルなどは11日、関係者の話として、米国のトランプ次期大統領がマイケル・ウォルツ下院議員(50)に国家安全保障担当大統領補佐官を打診したと報じた。米陸軍特殊部隊出身のウォルツ氏の経験などを評価したとみられる。 【写真】トランプ氏の不倫相手とされる元ポルノ女優ストーミー・ダニエルズさん
ニューヨーク・タイムズ紙は、国務長官にマルコ・ルビオ上院議員(53)の指名が有力になっているとした。ウォルツ、ルビオ両氏ともに、中国やイランに対する強硬派として知られている。
一方、トランプ氏は11日、環境保護庁長官にリー・ゼルディン元下院議員(44)を指名すると発表した。石油・天然ガスの活用拡大を掲げるトランプ氏は、各種環境規制を担当するポストにゼルディン氏を起用し、「公平かつ迅速な規制緩和を確実に進める」と表明した。
ゼルディン氏は2015~23年にニューヨーク州選出の下院議員を務め、22年には同州知事選にも共和党候補として出馬した。忠実な「トランプ派」として知られ、トランプ氏は声明で「『米国第一』の政策を推進する真のファイターだ」と起用理由を説明した。
トランプ氏は11日、党下院議員総会議長のエリス・ステファニク下院議員(40)を国連大使に起用すると正式発表した。
国連大使は閣僚ポストとなる。ステファニク氏は「親トランプ」を鮮明にしてきた党若手女性のホープで、トランプ氏は声明で「常に私の強力な支持者だった」と評価した。