AKB48グループ国内最後発の『NGT48』は成功するのか?
アイドルグループ『AKB48』の姉妹グループで新潟を拠点とする『NGT48』が今秋に発足されることが発表されて話題を集めている。『NGT48』は、東京・秋葉原を拠点とする『AKB48』、愛知・名古屋を拠点とする『SKE48』、大阪・難波を拠点とする『NMB48』、福岡・博多を拠点とする『HKT48』に続く、AKB48グループにとって国内5つ目となる姉妹グループ。1月25日に行われた「AKB48リクエストアワー セットリストベス 1035 2015」の最終日の夜公演でサプライズ発表され、3月に第1期生のオーディションを開催し、10月1日に劇場をオープンして始動するという。AKB48グループの運営サイドは「昨年12月にとあるデベロッパー様からAKB48文化を新潟でも広めたいとのご提案があり、検討に入りました。そして新潟が日本海側最大の都市ということもあり、今回の発表に至りました」と『NGT48』の発足の経緯を説明している。
メンバーにとってもサプライズだった『NGT48』の発足
AKB48グループといえば、かねてから新たな姉妹グループとして北海道・札幌を拠点とする『SPR48』の結成が取り沙汰されていたが、「『SPR48』に関して発足に向けて水面下で話は進んでいますが、新潟の方が先に立ち上げの環境整備が整ったということでしょう」とは芸能プロダクションマネジャー。 とはいえ、『NGT48』の発足はメンバーたちにとっても文字どおりのサプライズだったようで、AKB48グループ総監督の高橋みなみも「ビックリした! 新劇場が新潟? 北海道とか沖縄とか言われていたけど。整理がつかない…」と発表があったステージでは驚きの表情を浮かべていた。
東京から新幹線で約2時間、本州日本海側唯一の政令指定都市の新潟市
さて、新潟といえば、県庁所在地のある新潟市は本州日本海側では唯一の政令指定都市で、人口は80万人以上を誇る。そうは言っても、人口100万人都市を抱える東京や大阪、名古屋、福岡に比べると分が悪そうにも思えるが、果たして『NGT48』に勝算はあるのか? AKB48グループの論客も務める芸能評論家の三杉武氏はこう語る。 「今や国民的アイドルグループとなった『AKB48』ですが、結成以来続けている日々の劇場公演はファンとの親近感を重要視しており、大箱ではなく定員は250名程度で、チケットはプレミアム化しているほど。新潟自体の人口が東京や大阪、名古屋、福岡に比べると相対的に少ないからといって『NGT48』に関しても劇場公演で定員割れすることは考え難い。東京から新幹線で約2時間という立地も好条件で他の都道府県からの観客動員も十分見込めますし。それに、最近のAKB48グループは人気メンバーの兼任も盛んで、『AKB48』と『HKT48』のメンバーを兼任して東京-福岡間を行き来しているメンバーもいるくらいですから、そういった姉妹グループ間のメンバーの交流という面でも魅力です」