AKB48グループ国内最後発の『NGT48』は成功するのか?
AKB48グループ自体の勢いは?
また、AKB48グループ自体の人気低迷を危惧する向きもあるが、アイドル誌編集者は明かす。 「『AKB48』の結成から今年で10周年を迎えますが、何だかんだと言われながらもメンバーたちは今でも芸能界の最前線で活躍していますからね。一部では『世代交代が上手く進んでいない』なんて意見もありますが、元エースの前田敦子さんや大島優子さんが卒業した後にリリースしたCDも売上は変わらず好調ですし、16歳の『HKT48』の宮脇咲良さんが渡辺麻友さんとともにセンターを務めた最新シングル『希望的リフレイン』もミリオンヒットを飛ばしています。宮脇さん以外にも『AKB48』の島崎遥香さんや川栄李奈さんなども活躍を見せていますし、姉妹グループの『SKE48』では“W松井”に代わって北川綾巴さんと宮前杏実さんが、『NMB48』では現エースの山本彩、渡辺美優紀さんに代わって白間美瑠さん、矢倉楓子さんがそれぞれ新曲でセンターを務めるなど、新世代も台頭してきています」 世代交代といえば、『NGT48』の発足が発表された当日の昼公演では、3月25日から『AKB48』のヤングメンバーによる全国ツアー「AKB48ヤングメンバー全国ツアー~未来は今から作られる~」がさいたまスーパーアリーナを皮切りに開催されることも発表されたが、次世代を担うヤングメンバーだけで大箱のさいたまスーパーアリーナ公演を実現できるだけの観客動員力があることの裏返しとも言えるだろう。
ご当地アイドルとは共存共栄の可能性も
前出の三杉氏もこう続ける。 「AKB48グループの人気のバロメーターを語るうえで、外せないのは現時点で国内最後発グループである『HKT48』の存在です。『HKT48』が結成された当時も、AKB48グループの人気面の陰りや、拠点とする博多が全国屈指のアイドル激戦区ということなどを理由に『失敗するのでは?』なんて声もありましたが、今ではAKB48グループの中でも最も勢いがあるグループとまで言われており、昨年大みそかには『NHK紅白歌合戦』への出場も果たしました。『NGT48』には当時の『HKT48』と同様にAKB48グループ全体の活性化という点でも期待しています」 そんな中、一部では新潟のご当地アイドルグループ『Negicco(ねぎっこ)』との対決にも注目が集まっているが…。 「『Negicco』のリーダーのNao☆さんも『NGTさんとは戦うとかではなく、一緒に新潟を盛り上げたいです』や『機会があれば、同じステージにも立ちたいです』と話しているように、『NGT48』と他のアイドルグループとの共存共栄は十分可能だと思います。AKB48グループは昔から『AKBアイドリング!!!』など他のアイドルグループとのコラボや共演も積極的に行っていますし、一部で言われているような潰し合いにはならないと思いますよ。実際、『HKT48』が拠点とする博多では『LinQ』や橋本環奈さんが所属する『Rev.from DVL』など他のアイドルグループとの共存にも成功していますしね」(前出のアイドル誌編集者) 『NGT48』が日本のアイドル業界をさらに盛り上げることになりそうだ。 (文責/JAPAN芸能カルチャー研究所)