九州を舞台に高校生がロードレース、桑原悠が個人総合優勝と山岳賞の2冠|ツアー・オブ・九州
沢野司が逃げ切りで第4ステージを制し、桑原悠が個人総合優勝
熊本県車連のレースではお馴染みの熊本県大津町にあるHSR九州サーキット、1周2。35kmのフルコースを30周回する合計70。5kmでの開催となった最終第4ステージ。 この日はスプリントポイントが4回設定されているため、まだノーポイントの選手にもポイント賞ジャージ獲得のチャンスが残されていた。そのためか、レース序盤から第1ステージでステージ優勝を挙げている村瀬らが積極的にアタックを仕掛けるものの、ポイント賞暫定トップである大阪高体連選抜の山本や同チームメイト達が積極的にメイン集団をペースアップさせ、逃げを潰した状態で10周回目完了時に設定された最初のスプリントポイントを山本が独走1着で通過し、最終的なポイント賞獲得の可能性を大きく引き寄せる。 その後も散発的なアタックが続くものの、平坦貴重なコースということもあってか逃げが決まらず、気温上昇もあってかサバイバルな展開となっていく。 2回目のスプリントポイントを終了した後、18周目あたりで村山健太朗(九州選抜)が単独でアタック。その動きに沢田司(松山学院高校)が続き、その後も数名の選手が追走をかけて以下の6名が先頭集団を形成する。 さらに20周回前後で数名の選手がブリッジの動きに出ると、恵田が先頭集団から遅れ、代わりにチャ・アソム(コリアキョンブクチーム)が先頭集団に追いつき、先頭集団は6名のままとなる。また、この時点でポイント賞争いで山本を上回る選手が出なかったため、スプリント賞ジャージは山本で確定となる。 その後、チャが積極的にアタックを仕掛けるものの決まらず、6名の最終周回へと入る。最終周回で再びチャがアタックし単独先頭となると、沢野と知名が追走し、最終コーナー手前でチャをキャッチ、先頭は3名でスプリントとなる。 知名が選手から見て右のラインからスプリントをすると、沢野が左のラインからスプリントし、沢野がフィニッシュライン上で片手を上げステージ優勝を喜んだ。2位には惜しくも敗れた知名が入り、3位には積極的なレースを見せたチャが入る形となった。 また個人総合および山岳賞ジャージはメイン集団でフィニッシュした桑原がトップを確定させた。