<センバツ>石川先制弾に続くタイムリー、東邦に勢いもたらした4番吉納
◇東邦・2年 吉納翼左翼手 左打者には打ちづらい外角に逃げていくスライダー。体は泳ぎながらも右翼線に落とした。2点リードの一回2死一塁から放った適時三塁打。準決勝の決勝3ランに続いて打点を稼いで「チームに勢いをつけられた」と喜んだ。 【平成最後のセンバツ】決勝の熱闘を写真特集で 習志野の先発左腕・山内の特徴を「変化球主体」と分析。3番・石川の先制2ランで硬さもほぐれていた。タイミングは早かったが、変化球を狙っていただけにバットで球を拾うことができた。 持ち味はフルスイングから放たれる長打。無類の打撃好きで、室内練習場の打ち込みでもバットを振り込み続けた。しかし、1回戦は無安打。ファーストストライクを見逃すことが多かっただけに、2回戦以降は積極性を意識すると、勝負強さを発揮した。石川に次ぐチーム2位の7打点を挙げ、強力打線を支えた。 準決勝で死球を受けて右手親指を骨折し、決勝では一塁コーチを務めた河合から打撃グローブ、レガーズ、肘当てを託されて使った。「同じ外野手としてポジショニングなどを教えてもらった。河合さんの思いも背負って打席に立った」。先輩の気持ちも詰まった一打だった。【藤田健志】