一体何が!? シーズン終盤のF1レースディレクター交代劇にドライバーたちも驚き「ちょっと奇妙だよね……」
シーズン終了まで残り3戦というタイミングで、F1レースディレクターのニールス・ウィティヒが解任されたことについて、ドライバーたちはもっとうまくマネジメントできたはずだと訝しんでいる。 【リザルト】F1第22戦ラスベガスGP:フリー走行2回目 FIAはサンパウロGPのあと、ウィティヒに代わってラスベガスGPからルイ・マルケスがF1のレースディレクターを務めると発表した。マルケスはこれまでF2やF3でレースディレクターを務めていた人物だ。 なぜウィティヒが去ったのかについての公式説明はなかったが、関係筋によると、FIA会長のモハメド・ベン・スレイエムとの不和が解任の一因になったようだ。 F1ドライバーたちとスレイエム会長は言葉狩り問題を始め様々な問題で意見が対立しており、そんな中での突然のレースディレクター交代はさらなる不安を引き起こした。 このニュースを見たときのリアクションを聞かれたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)は、次のように答えた。 「もちろん、3レースを残してそんなことをするのは少し奇妙なことだ。(ウィティヒに関して)特定の物事について肯定的であろうと否定的であろうと関係ない。例えばブラジルでは確かに改善の余地があったと思う。でも、レースディレクターが変わるのは奇妙なことだよ」 「通常、レースディレクターを交代させるならシーズン終了後にするものだ。シーズン中の交代は、レースディレクター自身が物事を理解するのに少し時間がかかる」 「普通はプレシーズンテストがあり、自分の役割にもう少し慣れることができる。でもどうなるかみてみよう。彼らが決めたことだし、僕たちはそれに対処しなければならない」 フェラーリのシャルル・ルクレールは、ドライバーたちがこの変更についてまったく知らされていなかったことを明かした。 「そうだね、突然のことだからみんな驚いたと思う」 「その決断についてはそれぞれの意見があるだろうけど、そのタイミングが少し意外だった。シーズン終盤の大事な時期の交代だ。おそらく、もっと良い方法で管理できたはずだ」 「それを除けば、FIAとの関係が根本的に変わるわけではない。僕たちのスポーツをより良くするために、その関係や話し合いをより良いものにしようとする継続的なプロセスであることは明らかだ」 「確かに改善すべき点はあるし、FIAと協力してより良いものにしようとしている。でも、このタイミングには驚いたよ」 マクラーレンのオスカー・ピアストリは、ウィティヒが解雇されるようなことをしたと考える根拠はなかったと示唆した。 「何か計画があるなんて全く知らなかったよ」 「誰か他のドライバーだったか、どこかの記事で知ったんだ。ちょっとした驚きだった」 「全体的に、ニールスは妥当な仕事をしていたと思う。改善したいこともあったし、良くなったこともあれば、そうでないこともあった。でも間違いなく、すぐにクビになるようなことだとは思わない。どのような言い方をされたのかは知らないけど、その言われたこととは違う意図があるような気もする。分からないけどね」 「新しいレースディレクターがどんな人か見てみよう。彼とはこれまで関わったことがないからね」 フェラーリのカルロス・サインツJr.は、ドライバーとレースディレクターの良好な関係は非常に重要であり、マルケスと良いスタートを切ることを望んでいると語った。 「レーシングドライバーとレースディレクターの間の協力関係、コラボレーションは非常に重要だと思う」 「レースディレクターが下す決断の多くは、コースやコンディション、その他すべてについて僕らが下すフィードバックに影響されるんだ」 「新しいレースディレクターにはこれから、心を開いて、僕たちの意見に耳を傾け、それを評価してくれるようにお願いしたい」 「なぜなら、もし僕たちがコースの変更を求めて何かを言ったり、無線で何かを伝えたりするのなら、それは僕たちがそうすべきだと信じているからだ」 「僕たちは協力、協調、そしてオープンな関係を求めているんだ。そうすればすべてうまくいくはずだ」 「ベストを尽くしてくれることを願っている。レースディレクターは大変な仕事だし、彼は非常に難しいタスクを課せられている。残り3戦しかないチャンピオンシップに臨むという非常に厳しい仕事を与えられているのだからね」
Jonathan Noble