【40代・50代の睡眠改革】暑くても〇〇しないと上手く眠れません
ネムリノチカラ代表、快眠コンシェルジュのヨシダヨウコさんと「質の良い睡眠」を探求するOurAge連載「ニッポンマダムの睡眠改革 」。今回お話しいただいたのは、真夏の快眠法だ。 「2024年の夏も暑い! 国内では40度にもなる地域が出てきたり、海外では50度になりそうなところもあったりと、とにかくこの暑さではおちおち屋外で何かをするのも大袈裟ではなく命懸けといった感もあります。 夏の甲子園、全国高等学校野球選手権大会も正午前後は試合を行わず、朝、夕に集中させる方式に変わりました。いくら夏の炎天下で練習している高校球児とはいえ、やはり年々ジリジリとした暑さで3時間くらいの試合ともなれば選手のみならず、ずーっと太陽に晒される審判の方々も相当な負荷となることは容易に想像できますよね。 そうそう昔、高校2年の時に自校が初甲子園で応援に行った時も暑かったことを今でも強烈に覚えています」(ヨシダヨウコさん)
暑くても快眠の手助けになるものとは?
「この頃はクーラーをつけて寝ることが推奨され、かなり一般的になってきましたよね。 地域によっては朝方は涼しいのでタイマーにしている方もいるかもしれませんが、都市部では隣りの室外機からの熱風を避けるために窓を閉め、朝までクーラーをつけていることも普通になってきています。 しかし、朝までクーラーをつけて涼しくしても『なんか良く眠れない』という場合は、もしかしたら『運動不足』かもしれません。 もちろん高校球児ばりに炎天下で運動するのは危険です。暑い日は無理せず、室内でできる範囲の運動を工夫してみてください。クーラーの効いた室内にこもりきりで座ってばかりでは、夜の快眠には程遠くなってしまいます」 特に一日の中で一番体温が高くなる時間帯である夕方にあわせて、カラダを動かすように意識するのがおすすめだとヨシダさん。
「軽く散歩するとか、室内でステッパーとか踏み台昇降、YouTubeを見ながら筋トレやヨガをするなど、なんでもいいです。とにかく座りっぱなしはNG(日本人は座っている時間が世界からみても長いとされています)。 『カラダを動かしましょう』と高齢者向けにフレイル予防として言われますが、これはマダム世代も同じ。『動かない⇒食欲が減る⇒家に閉じこもり閉鎖的』になり、カラダもココロも衰えてしまいます。 とにかくほんの少し何かの時間を利用して、キッチンで屈伸する、歩き回る、階段を上り下りするなど、少しでもカラダを動かすことを意識してみてください。 カラダを動かすことで、『ダラダラ⇒眠れない⇒夏バテ~』を防いで、ココロもカラダもまるっと整えましょう。では、今宵も良い眠りを」
【話してくれたのは】 ヨシダヨウコさん ネムリノチカラ代表。快眠コンシェルジュ。日本睡眠学会正会員。寝具店の娘として生まれ、心地よい睡眠を幼児期より体験するが、社会人になりたての頃、働きすぎで体調を崩す。また、実母の介護生活からも睡眠の重要性を再認識する。 漢方、発酵食、アロマ、呼吸、瞑想、ストレッチなどを取り入れ、日々「質の良い睡眠」を探求しながら、各方面へ発信中。代表を務めるネムリノチカラでは、企業の健康経営セミナーや個人の睡眠相談に応じるなど、睡眠全般についてのサポートを行っている。著書に『眠りのチカラ タイプ別睡眠改善&リッチ睡眠TIPS 101』(みらいパブリッシング)がある。