みんな年金を繰下げ受給するつもり?「いつまで健康か分からない」の声も【年金の独自調査】
なぜ繰下げ受給をしないのか
反対に、繰下げ受給を希望していない方にもその理由を聞きました。主な理由を見ていきましょう。 ●寿命がわからないから ・何歳まで生きるかわからないから ・いつ死ぬかわからないから ・寿命が分からないから ・いつ死ぬかわからない。財産を残さずに死ねるなら本望 ・82歳が損益分岐点なので、そこまで生きる保証がない為 ●健康寿命を考えたから ・健康でいられるのはわずか。ボケたり寝たきりになって受給しても無意味。何よりいつ死ぬかもわからない。若い時ブラック企業で耐えて働いた事が報われない。 ・繰下げ受給して税金が高くなったら意味が無いし、健康寿命を考えても元気なうちに楽しみたいから。年を取るほど金は要らなくなると考える。 ・65才時点で、体力や思考力が維持できている保証はないので。年金受給を取り入れた生活を考えている。 ●必要がないから ・充分な資産がある ・老後資金を別途準備しているので、繰り上げる必要がない ・繰り下げする必要がないから ・お金に困っていない ●経済的な理由から ・もらえるうちにもらうため ・働いていないから ・私は既に年金生活だが、50歳代半ばから認知症の母の介護をしていたので、家計は苦しく繰り下げする余裕は無かった ・受給時の家計が厳しかった ●その他 ・繰下げすることにより得ることができない手当支給があるし、税金にも影響してくるし長生きできる保証もない。試算するのも面倒なので、もう選択の余地なく決められたものとして65で受給開始したら気が楽だと思う。 ・早くリタイアしたい。 ・面倒 ・年を取るに従い各種手続きへの対応が難しくなると思い、すぐやることにしています。新NISAでの運用に少しでも早く資金を回したい。 この他、「わかりづらいから」「まだ決めていないので、とりあえずの話です。どっちが得か微妙なので」など、制度に対する理解があいまいなため、選択していないという方もいました。 経済的な理由は「する・しない」派どちらにも見受けられます。 受給開始を遅らせて受給額をアップさせるか、あるいはすぐにでも年金を受給したいか。家庭によって考え方が異なることがよくわかります。 ちなみに世帯年収ごとに回答を得た結果によると、年収が低いほど繰下げ受給をする予定はなく、年収が高いほど繰下げ受給をする傾向が高くなりました(図表参照)。 ただし全体の回答数が少ないため、あくまでも参考のひとつだとお考えください。