マカオで3日連続デング熱感染例確認…年初来の累計は10例に、すべて輸入性事案
マカオ政府衛生局(SSM)は10月10日夜、マカオ域内で今年(2024年)9、10人目の輸入性デング熱感染例を相次いで確認したと発表。マカオにおけるデング熱感染例確認は3日連続。 同局によれば、1人目の患者はマカオと広東省珠海市の両地に居住し、マカオ・コタイ地区で就労するマカオ人の女性(60)。女性は10月7日に発熱の症状が出たことから私立のクリニックを受診していたが、10日に中国本土側から同局へこの女性の珠海の同住家族が当地でデング熱感染確認されたとする通報があったことを受けて女性に連絡し、マカオの医療機関でで採血検査を実施した結果、デング熱Ⅰ型に感染していることが確認されたとのこと。患者の容体は安定しており、マカオで同住の家族に類似の症状は出現していないという。 2人目の患者は長期にわたって中国本土に居住するマカオ人の女性(80)で、10月2日に中国本土で発熱、全身痛の症状が現れ、5日に当地の医療機関を受診し、入院治療を受けたとのこと。その後、9日朝にマカオへ戻り、体調不良から公立総合病院の仁伯爵綜合醫院を受診し、入院。10日に同院で実施した血液検査の結果が判明し、デング熱Ⅰ型に感染していることが確認された。患者の容体は安定しているという。 患者はいずれも同局の疫学調査に対し、マカオへ戻った後は公園を訪れたり野外活動に参加したことはないと説明。同局では、患者の渡航歴、発症時間、検査結果を踏まえ、輸入性デング熱であると判断したとし、患者のマカオの住居及び勤務先周辺に職員を派遣して蚊の駆除を実施するとした。 昨年のマカオにおけるデング熱感染確認は7例、今年に入って以降のデング熱感染確認例は2月(1件)、5月(1件)、6月(2件)、7月(1件)、10月(5例)の計8例で、すべて輸入性事案(患者の渡航・滞在先は主に東南アジア、南アジア、中国本土)だった。なお、10月の5例の患者の渡航・滞在先はいずれも中国本土だった。