「自分の仕事に徹する」2番手高梨のマインドが継投全員にもつながった…140登板連続負けなしの大江は小林に感謝
◆JERA セ・リーグ 巨人1―1中日=延長12回=(21日・東京ドーム) 巨人は阿部慎之助監督(45)が執念の采配を見せ、中日と引き分けた。7回に1点を先制されたが、その裏に無死一塁から丸に代走・重信を起用し、二盗に成功。支配下登録即2番起用した立岡宗一郎外野手(34)が送り、吉川の同点犠飛につなげた。先発の山崎伊織投手(25)は8回途中1失点で、救援陣は無失点リレー。1点にこだわるタクトで今季4度目のドローに持ち込んだ。 * * * * * 迷いなく左腕を振り抜いた。高梨の気迫を乗せたシュートが上回った。同点の8回2死一、二塁で先発・山崎伊の後を受け、好打者・岡林と対戦。カウント1―2から内角144キロで詰まらせて投ゴロに封じた。「とにかく自分たちの仕事にしっかり徹する。みんな、そういうマインドで先発も中継ぎも投げている」と語っていた左腕が自身の役目を完遂した。 高梨以降も、盤石のリリーフ陣が得点を許さなかった。9回からは船迫、バルドナード、西舘がそれぞれ1回0封。抑えれば負けがなくなる12回は大江が2者連続奪三振の後、代打・カリステを泉が空振り三振に斬った。大江はデビューからの連続負けなしを140登板に更新し「(小林)誠司さんのリードのおかげです」と感謝した。 今季2番目に多い7投手を投入し4度目の引き分け。好投が続く投手陣を杉内投手チーフコーチは「今日は四球が多かったけれど、その後が大事なのでよく抑えてくれた」と評価。阿部監督は「ピッチャーは何も責められません」とねぎらった。(小島 和之)
報知新聞社