なぜ「完璧」な前半から一転 鹿島監督が浦和戦ドロー決着で「本意ではなかったこと」は?
後半に「コンパクトさが消えた」ことを反省
それについて「コンパクトにできていた前半から少し距離が遠くなった。もちろん体力的な問題はあったと思うが、コンパクトさが消えてしまい強度を出すことができなくなったのが修正すべき部分だった」と話す。 そして、ポポヴィッチ監督は「展開的に0-0であれば前半より高い位置からボールホルダーを押さえに行ってスイッチを入れるプレッシングは分かるが、2-0でリードしていた。選手たちがピッチの中でプレッシャーをかけて奪い切る感覚があったのかもしれない。私は試合中、ジェスチャーを見れば分かるかもしれないが『セットして』というのを伝えようとしていた」と、前線が主導して前に追い出したことは本意ではなかったとし、それによって前後の距離が広くなったという見解を示した。 2位での折り返しは悪い成績ではないが、メンバーが固定されている傾向もある中で夏を迎える。指揮官は「頭を使うこと。よりプレーの精度を上げていくことと、効率化をすること。効率のいいプレーをすることがコンパクトさとインテンシティーを保つうえで重要になる。トレーニングからそういったことは意識して取り組んでいる。頭を使って効率良くプレーすることは、夏に向けても重要になってくる」と話した。 J1最多8回の優勝を誇るが、最後の優勝は2016年。FC町田ゼルビアを勝ち点2差で追う折り返しだが、夏を効率的に乗り切ればリーグ奪還を見据えることができそうだ。
轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada