食べ過ぎをリセットするのに「14時間断食」は効果がある?
何かと食べたり飲んだりする機会が増えてる時期は、なんとも体が重い…。 さて、どうしたものか。
1日14時間断食を3カ月やってみたら
そんな時のリセットのヒントになりそうな実験結果がありました。 カリフォルニア大学サンディエゴ校の研究チームが、太っていて糖尿病や心臓病になる可能性の高い人たち19人を対象に次のような実験を3カ月間行ないました。 実験内容 食事する時間は連続で10時間(被験者はだいたい午前8時から午後6時ぐらいを食べる時間にしたそうです) 食べない時間(断食)は連続で14時間とする 食事の内容は変えなくてもよい 14時間の間に水は摂取する 報告された結果 体重は3%減 体脂肪は4%減 コレステロール値や血圧値が改善 摂取カロリーは8.6%減 以前より活力を感じるようになった 睡眠の質が上がった カリフォルニア大学研究チームによると、断食すると体内に蓄えられたグルコースがなくなり、脂肪をエネルギー源として使うようになるために体脂肪減につながるのだそうです。 断食は「内臓を休ませる」方法のひとつであるとは、同大学のトウブ医師の言葉です。 これは19人対象の小規模な実験でしたが、NPRによると、メタボリック症候群のある人が毎日断食、つまり食事をしない時間を長時間つくるとどういう効果があるかの研究が現在進行中。 アメリカ国立衛生研究所が資金を出しているというこの研究の行方にも興味がわきます。 半日断食は、食べ過ぎのリセットに役立ちそう 新年は自分の食生活を見直す良い機会。 特に年末年始の食べ過ぎ飲み過ぎで体が重く感じるなら、断食(継続して食べない時間)を意識してみるのもいいかもしれません。 ただ、食事しない時間を14時間設けるというのはかなり難しそう。 食事できるのが10時間なら、朝ごはんが午前7時だと夕食は午後5時! これはちょっと苦しい。 たとえ、14時間は無理でも、12時間ぐらいならなんとかなるかも。 長時間の断食が難しそうなら、まずは約半日の断食をしてみてどう感じるか? 試してみる価値はありそうです。 「断食」というと何だか修行のようですが、1日のうちで食べない時間をこれまでより長くしてみると考えればそれほどハードルも高くなさそう。 しかも、前述の実験では食事の内容は通常時と変わらず。 本格的な断食は難易度が高くとも、こんなミニ断食が体のリセットになると体感できたら、意識して定期的に取り入れていきたいです。 ──2020年2月25日の記事を再編集のうえ、再掲しています。 執筆: ぬえよしこ Source: NPR
ライフハッカー・ジャパン編集部