看護学校へ通っていますが「看護師」と同時に「保健師」の資格も取るか迷っています。両方を取得するメリットや年収の違いを教えてください。
看護学校へ通う人の中には「看護師」と同時に「保健師」の資格も取ろうか迷っている人もいるでしょう。どちらも看護職ですが仕事内容は異なるため、将来の目標によっては両方の資格を同時取得しておくといいかもしれません。 ▼会社員で「年収1000万円」以上の割合は? 大企業ほど高年収を目指せる? そこで今回は、保健師の仕事内容や看護師との年収の違いについて調べてみました。保健師の資格を取得する方法や、看護師と同時取得するメリットもご紹介しますので、参考にしてください。
保健師の仕事内容は? 看護師との年収の違い
厚生労働省の職業情報提供サイト「jobtag」によると、保健師はおもに保健所・市町村など自治体に勤務して「保健、医療、福祉、介護などの分野で、乳幼児から高齢者までのすべての住民を対象に必要な保健サービスを提供」する仕事のようです。生活習慣病対策・たばこ対策・母子保健対策などを実施し、場合によっては家庭訪問で個別の健康相談に応じることもあります。 保健師として、企業や学校で社員や生徒の健康管理に携わる人もいます。例えば企業で働く産業保健師は、職場でのメンタルヘルス不調を未然に防止するためのストレスチェックを実施して、診断結果を通知するなどが主な業務です。 病気やけがをした人に診療の補助や療養上の世話をする看護師に対して、保健師は人が健康的な生活を送るための保健活動を行い、病気や介護などを未然に防ぐための施策を行うことが分かります。年収に関しては、看護師の508万2000円に対して、保健師は451万1000円です。保健師の方が平均年収が低いのは、夜勤のない職場が一般的であるなど、看護師とは労働環境が異なるからだと考えられます。
保健師の資格を取得する方法
保健師になるには、保健師国家試験に合格する必要があるようです。同試験の受験資格には、看護師国家試験に合格していることが前提です。看護系大学に通っている場合は、保健師選択課程を選択していれば受験資格を得て、看護師国家資格とのダブルライセンス取得が可能です。 それ以外のケースでは、看護系大学院で2年間、または看護大学専攻科・別科、看護短期大学専攻科、保健師養成所のいずれかで1年間の専門教育を修めると受験資格を得られます。いずれの場合も、保健師国家試験に合格すると保健師になれます。