「この庁舎を守っていきたい」旧防災対策庁舎が期限を前倒しし、きょうから町有化<宮城・南三陸町>
ミヤギテレビ
宮城県南三陸町の旧防災対策庁舎をめぐっては、震災後、解体か保存かで意見が分かれたため2031年まで県が所有することになっていた。 しかし今年3月、佐藤仁町長は、自身の任期中に結論を出すべきという考えや町民の理解が進んだなどとして、期限を前倒しして震災遺構として町有化することを発表した。 こうして迎えた7月1日、佐藤町長は旧庁舎を訪れ犠牲者に祈りを捧げた。 南三陸町 佐藤仁 町長 「町の施設としてこれから街がしっかりと維持管理していくという責任を負わなければいけない。周りの環境整備も含めて、しっかりとこの庁舎を守っていきたいなと思っております」 旧防災対策庁舎は、今後伝承や防災に向けた活用策を探っていくことになる。
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