鍋谷太一、プロ12年目でツアー初優勝「夢なんじゃないかなと思った」
27歳の鍋谷太一が国内男子ツアーのカシオワールドオープンゴルフトーナメント(高知県/Kochi黒潮カントリークラブ)でツアー初優勝を飾った。 ―ツアー初優勝した今の気持ち 夢なんじゃないかなと思っていましたが、現実なんだなと信じられない気持ちです。目指してきた優勝が現実になりました。ツアーで優勝するという小さい頃からの夢が叶って嬉しいです。 ―夢が現実になった 夢の中では、優勝した時はいつも泣いていました。優勝を意識した15番からは、多分泣かないだろうなと思っていたのですが、最後のパットを入れた瞬間、わけが分からなくなりました。前が見えなくて、金谷(拓実)選手が「おめでとう」と言ってくれているのに応えられなくて申し訳なくて。細野(勇策)選手も祝福してくれて、嬉しさで言ったら今までに経験したことが無いくらいでした。 ―最終ラウンドを振り返って 前半からチャンスメイクはできていて、グリーンに乗ったら全部決めてやるという気持ちでした。後半に入っても上が伸びていなかったので、まだチャンスはあると思って気を引き締め直し、15番からは丁度いい距離にセカンドショットが残って、バーディチャンスにつけられて、それを決めることができました。 ―今シーズンを振り返って 3戦連続予選落ちで始まって、7月に背中を痛めて、はじめはシードを獲れるかという状況でした。横浜ミナト(Championship)が終わって2~3週間のオフに背中が治ってきて練習ができるようになり、それが結果に繋がってシードを確保することができ、優勝だけを目指せる状況に持っていけたのが良かったです。ここ数週間は苦しんでいましたが、今回優勝することができて、こういう状態でも良い結果を出せると証明ができて自信にもなりました。 ―次の目標は 2勝目ですが、正直レベル的にまだ2勝目を挙げられるレベルには達していない気がします。もう一つレベルを上げないと2勝目は(難しい)。一緒に回った金谷選手を見ていて、序盤にダボを叩いても追い上げて優勝争いまで持ってきていて、自分はそこまでの力はないだろうと思うし、まだまだ成長しなければいけないです。 ―最終戦のゴルフ日本シリーズJTカップに向けて 想像以上に疲労がくると思いますが、しっかり休んで上位争いできるようにしたいと思います。