サウンドと匂いが懐かしい!? 過去に発売された2ストロークモデル5選
同じくホンダの「MVX250F」は、1983年に登場したものの、わずか1年で生産終了となった90度V型3気筒エンジンを搭載するロードスポーツです。 短期間で生産終了となったのは。大人気だった「VT250F」と似た印象であったことや、車両の不具合、ヤマハ「RZ250R」、スズキ「RG250Γ(ガンマ)」といったライバル車に勝てなかったことなどが原因として挙げられますが、後期型では不具合を解消。 低中速度域では十分なトルクを発揮するため扱いやすく、いざスピードを出しても3気筒ならではのなめらかに吹け上がる気持ちよさがあります。現在でも見かけることが少なく、「人と被らないバイク」を求める人におすすめです。 ◇スズキ「RG500Γ(ガンマ)」
1985年から1987年まで生産されたスズキの「RG500Γ(ガンマ)」は、スクエア4の唯一無二のエンジンレイアウトや軽量なアルミフレームなど、多くがワークスマシン「RGΓ(ガンマ)」と同じ設計のレーサーパプリカです。 1番の魅力は、中速度域からの驚異的な加速力。リッターバイク顔負けの力強い加速で、市販の2ストバイクでは最速と称されることも多いモデルです。さらに白煙は2ストバイクの特徴ですが、RG500Γ(ガンマ)は、4本のマフラーから吹き出すため、さらにその存在感を際立たせています。 ◇ヤマハ「RZ250」
1980年に登場し1988年まで生産されたヤマハ「RZ250」。当時すでに、徐々に高まっていた排ガス規制の問題で将来的に2ストバイクの生産は厳しいと判断したヤマハが、集大成として最後に最高の2ストロークスーパースポーツを作ろうと、市販レーサーTZで培った技術を惜しみなく投入して作り上げたモデルです。 最高出力は35ps。ライバルを寄せ付けない、当時ではクラス最高の出力値を叩き出しました。パワーバンドに入ってからのGを感じるほどの鋭い加速が魅力ですが、ヤマハらしい軽快なハンドリングや、奇をてらわないシックなカラーリングで魅せる洗練された外観も定評があります。 ◇ヤマハ「R1-Z」