【JJドラマ部】2024年本当に面白かったドラマTOP10【ネタバレあり】|JJ
日曜劇場と大河ドラマがそれぞれランクイン
イマ:私が3位に選んだのは、つい最近、最終回を迎えた『海に眠るダイヤモンド』です。日曜劇場らしい重厚な人間ドラマかと思いきや、恋愛要素たっぷりの青春群像劇の一面もあって、毎週キュンキュンしていました。鉄平(神木隆之介)の告白シーンなんて、見てるこっちが照れました(笑)。 小林:舞台となった端島のセットもお金かかってるなーって感じの壮大さでしたね。 イマ:朝日新聞に当時の端島の写真が載ってたんですけど、ドラマのセットそのままでした。あと、いづみ(宮本信子)が一体誰なのかを物語の中盤でさっさと明かしたもの、ストーリーに集中できて良かった。考察でずっと引っ張られるのも疲れるじゃないですか。 小林:最後のほうは「え、リナ(池田エライザ)が全部悪くない?」とか「そこまで鉄平が逃げる必要ある?」とか思いましたが、ラストのコスモス越しの端島の遠景は美しかったです。主題歌が入るタイミングもばっちり! イマ:最終回を2時間に拡大したせいか、いろいろと考えちゃう余地ができてしまったのは否めませんが、登場人物全員が幸せに生活している“イマジナリー端島”はジーンときました。 小林:そして…、あれ? 大河ドラマ『光る君へ』(NHK総合)が入ってないじゃないですか! なんで? イマ:だって、戦がないんですもん(笑)。 小林:もう戦国時代とか何回も見てるから飽きませんか? イマ:いやいや、信長やっぱ本能寺で殺されたかーとか、そりゃ関ケ原は家康が勝つよねーとか言いながら観るのが大河の醍醐味ですよ(笑)。 小林:『光る君へ』の舞台である平安時代は資料が少ない分、創作の部分が多いから想像力がかきたてられました。この前、とある雑誌のインタビュー企画で大石静さんを取材したんですが、オファーから3年半かかって書き上げたっておっしゃっていました。 イマ:高校生だったらとっくに卒業しちゃう年数じゃないですか(笑)。 小林:時代考証の先生がついてじっくり勉強するところから始まるそうです。まひろ(吉高由里子)のお母さんは早くに亡くなってるという資料しかないんですが、そこは大石さんの創作力で第一回の衝撃のラストに。 イマ:まさかの殺人事件でしたね。戦国じゃないのに。 小林:次の週どうなるんだろう?って思わせる脚本はさすがです。あと、まひろと道長(柄本佑)のラブロマンスも良かったし、出世競争をする貴族たちの心理戦にも引き込まれました。 イマ:『光る君へ』は女性のほうが熱心に観ていた印象でした。 小林:私のようなマンガ「あさきゆめみし」(大和和紀)世代に刺さりまくりだったはず(笑)。