【JJドラマ部】2024年本当に面白かったドラマTOP10【ネタバレあり】|JJ
第2位はそれぞれ違うクドカン脚本作品をセレクト
イマ:続いて、私の2位は『不適切にもほどがある!』で、小林さんは『新宿野戦病院』。同じ宮藤官九郎脚本ですが、作品で分かれましたねー。 小林:私は『野戦病院』のほうが、クドカンのやりたいことが詰まってた気がするんですよ。特にパンデミックを描いた回で、コロナの時の過剰すぎる心配や不安が風化する前に映像化したのは凄いと思います。 イマ:私は『ふてほど』の初回から、昭和の風俗や衣装、小道具にいたるまでのこだわりに心をわしづかみにされました。モンチッチ、マッチのポスター、カセットテープ、花柄のやかん…画面を止めて全部メモりましたもん(笑)。 小林:市郎(阿部サダヲ)がコンビニでタバコを買うとき、『なんでこんなに種類があるんだよ!』ってキレてたのに大笑いしました(笑)。 イマ:ドラマではコンプライアンスをテーマに、昭和と令和の世代間ギャップを比較していましたが、どっちが正しいと決めつけないスタンスに共感しました。『話し合いましょう~♪』ってミュージカルでも歌っていたし。 小林:あの演出、クドカンの通常運転なんですけど、話題になりましたよね。 イマ:あと、『ふてほど』では河合優実(小川純子役)がブレイクしました。あんなに昭和のヘアメイクとファッションが似合う女優、他にいないでしょ! 小林:私は『野戦病院』のしのぶさん(塚地武雅)が印象的でした。しのぶさんでスピンオフのドラマをやってくれないかなー。 イマ:いずれにしろ、2024年もクドカンは凄かったなって話ですね。
松本若菜が大ブレイクの『西園寺さん』が話題に!
小林:『西園寺さんは家事をしない』は二人がかぶったドラマでしたね。私が3位で、イマイズミさんは10位にランキング。 イマ:このドラマ、最初は全然期待してませんでしたが、回を重ねるごとに夢中になりました。なんといっても松本若菜(西園寺一妃役)が魅力的! コメディー演技があんなにハマるとは思わなかった。 小林:あの明るさに毎週癒された視聴者も多かったんじゃないかな。一妃は独身のバリキャリ女子だったけど、それを否定されない優しい世界だったのも良かったですね。 イマ:楠見俊直(松村北斗)はシングルファーザーだったり、ルカ(倉田瑛茉)の通う保育園には女性のパートナーを持つママやステップマザーがいたりと、さまざまな形態の家族が悲壮感なく生活してるのもいいなーって思いました。 小林:ルカを演じた倉田瑛茉ちゃんは本当に可愛かったですね。 イマ:あの親子は「えまほく」コンビとしてSNSでも話題でした。 小林:松村北斗くんは『カムカムエブリバディ』(2021年/NHK総合)の稔さん以来の当たり役だったと思います。来年も『アンサンブル』(土曜22時/フジテレビ系)や映画『ファーストキス 1ST KISS』など、話題作への出演が続くのでそれも楽しみですね。