世界ランク1位の敗者にも称賛の声「ヒューエットの気遣いと、熱い抱擁が泣ける」「駆け寄って讃えてほんとうつくしい!」
「パリ・パラリンピック、車いすテニス男子シングルス・決勝」(7日、ローランギャロス) 世界ランキング2位の小田凱人(18)=東海理化=が同1伊のアルフィー・ヒューエット(英国)を6-2、4-6、7-5で下し、金メダルを獲得した。最終セットの終盤、相手のマッチポイントをしのいで劇的な逆転勝利を収めた18歳の最年少金メダル獲得と「ヤバイ、カッコ良すぎる俺」の名言を残した小田とともに、見ていた者の心を揺さぶったのは敗者の振るまいだった。 フルセットの激闘を制し車いすの車輪を外し、クレーコートの上にあおむけに倒れた小田のもとに近寄ったヒューエット。外れた車輪を拾い、笑顔で勝者を祝福した。 英国テニス協会は「驚異的なパラリンピックの激闘に大きな敬意を表します」と互いをたたえ合う2人の写真とともに公式X(旧ツイッター)に投稿。元プロテニス選手の土居美咲さんも「ヒューエットさん、絶対良い人だ」と自身のXに記した。 SNSでも「小田選手の勝利、死闘を演じたヒューエット選手のこの態度の素晴らしさよ。」「ヒューエットの気遣いと、熱い抱擁が泣ける。二人とも素晴らしい。」「タイヤをもぎ取るうれしさ。小田選手おめでとうー!ヒューエット選手もそこに駆け寄って讃えてほんとうつくしい!」「寝っ転がる姿…【ラファを思いだした】で、ヒューエット選手の優しい行動…」などとコメントが集まった。