ザ・ローリング・ストーンズがバンド名の由来となった曲をカバーした経緯とは?
レディー・ガガやマイリー・サイラスなど、現代のポップスターたちのプロデュースで知られるアンドリュー・ワット。ザ・ローリング・ストーンズが2023年にリリースしたアルバム『ハックニー・ダイアモンズ』の制作において、彼が採用した意外なアプローチがバンドの新しい一面を引き出すことに成功した。 【動画】ザ・ローリング・ストーンズによるバンド名の由来となった「ローリン・ストーン」のカバー 現在33歳のアンドリュー・ワットは、10月3日に配信されたアメリカの雑誌Varietyの最新インタビューで「伝説的なアーティストについて(周囲を)怖気づかせるような話をたくさん耳にする。でも、それを気にしちゃいけない」とコメント。彼のとにかく聞いてみるという単純な方法により、ザ・ローリング・ストーンズによるバンド名の由来となったマディ・ウォーターズの「ローリン・ストーン」のカバーが実現したという。 アンドリューはアルバムの制作中にブルース曲の制作をミック・ジャガーに何度も提案していたが、ミックに歌詞を書く量が多すぎることを理由に「もう頼むのはやめてくれ!」と断られてしまったと振り返った。 アンドリューはミックにブルース曲の制作を断られてしまった後、偶然キース・リチャーズがマディ・ウォーターズの曲を演奏するのを聴きキースにカバーを提案。キースに「ミックは絶対にやらない」と断言されてしまったが、カバーの制作を諦めきれなかった彼はミック・ジャガーに電話した。アンドリューが「(カバーが)良くなければ使わなくても構わない」と打診するとミックは「分かった、2時間後に(スタジオへ)行く」と承諾し、バンド名の由来となった「ローリン・ストーン」のカバーが60年越しに実現したという。 カバー曲が収録されたアルバム『ハックニー・ダイアモンズ』にはポール・マッカートニーがベースで参加しているが、アンドリューはポールへのオファーも同様のアプローチで実現したと明かしインタビューを「単純に質問してみることが大切だ」と締めくくった。