3月の利下げはなく、CPIの数字に一喜一憂する日々がまた続く米市場
3月の利下げはなく、CPIの「コンマ何ポイント」に一喜一憂する日々が続く
飯田)物価がある程度上がっていて雇用も強い。ある意味、FRBは何もしなくていいような状態なのですか? 吉崎)1月のFOMC後、記者会見のパウエル議長にはいつもと違う自然な自信があり、「みんなそう言うけれど、まだデータが足りない。もっと持ってきてくれよ」という感じでした。 飯田)利下げするには。 吉崎)「俺も困っているけれど、3月の利下げはないと思うよ」という感じです。でも、「いちばんの難所は越えた」という感覚だと思います。インフレ抑制はどうやら峠を越した。インフレに気付くのが半年遅れましたからね。中央銀行としてはいかがなものかというのは、本人たちがいちばん自覚していることだと思いますが、その峠は越えたと。でも、「あまりにいい話が続くと俺も困るんだよな」という感じなのです。またCPIの「コンマ何ポイント」に一喜一憂する日々が続きそうな気がしますね。