25年ぶりの大転換期! 2024年東京の高校野球”3つの見どころ”
約四半世紀ぶりの転換期
東京の高校野球は転換期の中にある。昨年、日大三、日大二、桜美林、創価、堀越、専大附、明星などの監督が交代した。日大三は夏の西東京大会で2連覇を果たし、9月に堀内尊法監督が就任したばかりの創価は、秋季都大会で準優勝するなど、早くも成果をみせている。それでも新監督のカラーが本格的に出てくるのは、ひと冬越えた24年からだろう。そこで、どんな戦いを繰り広げるのであろうか。このような変化は、約四半世紀ぶりのことだ。 【動画】24年の高校野球を沸かせる逸材を一挙紹介! 1996年、二松学舎大附の監督に市原勝人氏が就任し、97年に関東一の監督だった小倉全由氏が母校・日大三の監督に就任し、2000年に米澤貴光監督が関東一の監督に就任した。さらに01年には学校移転に伴い早稲田実業が東東京から西東京に移った。 この時期、どういうことが起きていたか。夏は85年以降甲子園から遠ざかっていた日大三が99年に14年ぶりの出場を果たすと、01年に全国優勝するなど黄金期を築いた。 一方、東東京では帝京が02年の夏は甲子園で4強に進出するなど強さをみせたが、99年に都立城東が初出場を果たし、01年も優勝している。2000年は日大豊山が、03年は都立雪谷が初優勝を果たし、05年は、当時は東東京だった国士舘が、夏の初優勝をするなど、群雄割拠の時代になった。そうした時期を経て、長く雌伏の時を過ごした米澤監督の関東一と、市原監督の二松学舎大附が東東京をリードする存在になる。 そういう意味では昨年、西東京では日大三が2年連続優勝したが、東東京では、共学化に伴い05年から出場し、ベスト8が最高成績であった共栄学園が優勝したことは、一過性のものなのか、それとも黄金時代の始まりなのかは、これからをみていく必要がある。それでも共栄学園の優勝は、壁を越えることができなかった多くの学校に勇気を与えるものであったことは確かだ。 こうして迎える2024年は、次の3つの要素が大きな焦点になる。