トランプ氏が演説で“勝利宣言”支持率僅差でなぜ優位に?“政治分断”は生活にも影響【Nスタ解説】
ホラン千秋キャスター: ターゲット層が明確だったのでしょうか。 上智大学教授 前嶋和弘さん: ターゲットは『迷っている層』です。迷っている層に対して様々なエンターテイナーがありました。例えばハルク・ホーガンさんが共和党大会で着ている服を破くという、おなじみのパフォーマンスを披露しました。このようなことが果たして影響あるのだろうかと思いますが、迷っている人たちにとっては「俺たちと同じような考え方をしてる人がいるんだ」と、最後のひと押しになったのです。このような結果はあり得る話で、過去の大統領選でもありました。このような形で競り勝ったと見ていいと思います。 歴史・時代小説家 今村翔吾さん: 本当にそうなのでしょう。両陣営とも不確定要素がたくさんあって、それでしかるべきだと思うので、その全部を包括してしまうわけにはいかないのですが、多分そのような些細なことの積み重ねや機運で変わってくるのだろうと感じました。 ■“政治分断” 生活にも影響 支持政党の違いから疎遠に 熊崎キャスター: 映像などを通してみても前のめりな支持者が非常に多くいるなという印象があります。それゆえに政治的分断も進んでいると言われています。 アメリカの公共ラジオ「NPR」は1万4636人に調査をしたところ、4人に1人が「政治に関する意見の相違で友情が終わった」と答えています。 さらに「運命の人」を探すとき政治的な考えを重視する人が非常に増えてきているそうです。 またアメリカCNNによりますと、大手マッチングアプリ「Ok Cupid」ではプロフィールで政治的指向(「リベラル / 左派」「保守派」など)を知ることが可能だといいます。 このアプリは2024年、相性の良い相手を表示しやすくするために“大統領選”の質問を追加しました。質問内容は「投票するかどうか」「自分と異なる候補者に投票する相手と付き合えるか」などがあるそうです。 アメリカ国民にとって大統領選はかなり身近な存在であるということが、このアプリでも伺い知ることができます。