九州・沖縄の10月の百貨店販売額、32か月ぶりに前年を下回る…気温が高い日続いてコートなど売れず
九州経済産業局が10日発表した九州・沖縄の10月の百貨店販売額(17店)は前年同月比0・7%減の400億円で、2022年2月以来、32か月ぶりに前年を下回った。気温が高い日が続き、主力の衣料品でコートなど秋冬向けの商品が売れなかった。 【グラフ】福岡市内と、福岡市外の九州・沖縄の百貨店の総額売上高の推移
品目別では、「衣料品」が1・5%減の199億円で、32か月ぶりのマイナスだった。高級ブランドのバッグなど一部商品は好調だったが、紳士服や婦人服、子供服がいずれも振るわなかった。「飲食料品」も、前年より日曜が1日少なかった影響などで0・5%減の83億円となり、2か月ぶりに落ち込んだ。
一方、スーパー(495店)は2・1%増の1044億円と、34か月連続のプラスだった。「衣料品」は百貨店と同様の理由で13・9%減だったが、主力の「飲食料品」が4・7%増えた。コメや野菜の価格上昇が押し上げにつながった。