新卒で一人暮らしです。実家から「月5万円の仕送り」を求められていますが、一緒に住んでなくてもいくらか送るべきなのでしょうか?
新卒で実家暮らしをする際は家にいくらか入れる人もいますが、一人暮らしをする場合でも実家に仕送りをするべきなのか疑問に思う人もいるようです。 ▼会社員で「年収1000万円」以上の割合は? 大企業ほど高年収を目指せる? 各家庭で事情は異なりますが、年老いた親の生活が年金だけでは厳しくて、仕送りを期待しているケースも考えられます。 そこで今回は、一人暮らしの20代が親への仕送りをしている割合や、仕送りの目的などについて調べてみました。 仕送り金額が一定額を超えた場合に、贈与税が発生するか否かについても調べましたので、参考にしてみてください。
実家に仕送りをしている20代はどれくらいいる?
総務省統計局の「令和4年国民生活基礎調査」によると、親への仕送りをしている世帯(親・子両方への仕送りをしている世帯を含む)の総数は113万8000世帯で、全体の2.1%ほどでした。20代の世帯を見てみると、親への仕送りをしているのは8万2000世帯で、20代全体では約3.2%です。 親への仕送りのみをしている世帯は104万7000世帯あり、1世帯あたりの平均仕送り額は5万6000円です。仕送り額ごとの世帯数をみてみると、最も割合が大きかったのは2万円~4万円未満でした。 ・2万円未満:12万8000世帯 ・2万円~4万円未満:31万3000世帯 ・4万円~6万円未満:21万4000世帯 ・6万円~8万円未満:6万6000世帯 ・8万円~10万円未満:4万2000世帯 ・10万円以上:19万7000世帯 ・不詳:8万8000世帯
実家に仕送りをする目的
親への仕送りをしている113万8000世帯を、仕送りの目的別にまとめると以下の通りです。 ・入所・入院費のみ:29万3000世帯 ・その他のみ:83万4000世帯 ・入所・入院費とその他:1万1000世帯 「その他」の内訳については明らかにされていませんが、年金収入だけでは生活をすることが厳しい親に、生活費の援助をしている人もいると考えられます。自身の生活に余裕がある場合は、年金の少ない親の生活費を援助できるでしょう。 仕送りが難しい、または仕送り金額が実家の希望額に届かないといったケースも考えられます。その場合は、両親の家計を見直して、なぜ仕送りが必要なのか原因を確認する必要があるでしょう。