【阪神】首位広島に連勝で2差に接近 岡田監督球団最多514勝目 佐藤輝が1試合2発の大活躍 自らのミスを挽回 大竹7回1失点で5勝目
■プロ野球 広島 1-2 阪神 (3日 マツダスタジアム) 阪神は首位・広島に連勝で3連戦で6カードぶりの勝ち越し。貯金2とし2位に浮上、広島に2ゲーム差に迫った。またこの勝利で岡田彰布監督は阪神監督通算514勝、藤本定義氏に並び歴代最多タイとなった。 試合は2回に佐藤輝がライトスタンドへ4号ソロを放ち先制。しかし5回2死までパーフェクト投球の大竹が2死から佐藤輝の悪送球で初めて走者を背負うと、矢野に初安打となり適時三塁打を浴び1-1の同点。直後の6回には先頭出塁も大山が併殺打に倒れ2死から、佐藤輝が逆方向へこの試合2本目となる5号ソロを放ち2-1と勝ち越し。その後は大竹ら投手陣がリードを守り切った。 スタメンは1番センター・近本、2番セカンド・中野、3番レフト・前川、4番ファースト・大山、5番サード・佐藤輝、6番ライト・島田、7番キャッチャー・坂本、8番ショート・小幡、9番ピッチャー・大竹のオーダーを組んだ。 先発の大竹は今季13度目の登板、ここまで4勝4敗、リーグ11位・防御率2.76。前回の6月26日・中日戦(甲子園)は7回を7安打、細川に浴びたソロ本塁打の1失点(自責1)で勝ち負けつかず。今季の広島戦は3度目、1勝0敗、防御率0.69で通算は7勝0敗。 相手先発の九里とは今季初対戦。初回は近本が右前安打で出塁するも、中野が遊ゴロ併殺打に倒れ無得点。 大竹の立ち上がりは内野ゴロ、フライ2つのわずか10球で三者凡退。 2回の攻撃は先頭の大山が凡退も、佐藤輝がライトスタンドへ先制の4号ソロを放ち1-0。4月21日中日戦(甲子園)以来、123打席ぶりの本塁打となった。 大竹は2回、3回も三者凡退とし1巡目をパーフェクトに抑える。 打線は3回、2つの三振を喫し三者凡退に終わるも、4回に先頭の中野が中前安打で出塁。続く前川、大山は凡退で2死も、佐藤輝が四球を選び一、二塁。しかし島田は中飛に倒れ2者残塁。 5回には1死から小幡がセンターへ二塁打を放ち、2死となるも近本が内野安打で一、三塁。ここで中野を迎えるも遊直に倒れる。 大竹は4回も三者凡退に抑え、5回2死までパーフェクトも、6番・菊池の三ゴロを佐藤輝が悪送球で二塁へ進塁を許しこの試合初めて走者を背負う。ここで矢野に一塁線を破られる適時三塁打を浴び1-1の同点。 6回の打線は先頭の前川が右前安打を放つも大山が遊ゴロ併殺打に倒れ2死。しかし佐藤輝がこの試合2本目となる逆方向、レフトスタンド最前列に運ぶ5号ソロを放ち2-1と勝ち越し。佐藤輝の1試合2本塁打は昨年5月14日DeNA戦(甲子園)以来。 7回の攻撃は2番手・ハーンに対し、先頭の坂本が左前安打も、小幡のバントは捕邪飛、大竹の送りバントはサード小園が二塁へ送球も、ショート矢野が捕球ミスで1死一、二塁。しかし近本、中野に快音響かず。 大竹は6回は先頭の代打・堂林を右飛に抑えるなど三者凡退。7回は2死から5番・石原にこの日2本目となる左前安打を浴びるも、けん制でアウトにしリードを守る。 大竹は7回97球2安打1奪三振1失点(自責0)で降板し、8回から2番手・ゲラが登板。2死から代打・坂倉に右前安打を浴び、左の代打・松山が送られたところでサウスポー・桐敷に交代。桐敷は松山を空振り三振に抑えた。 9回は4番手・岩崎が1点のリードを守り切りゲームセット。岩崎は11セーブ目、大竹は自身の連敗を止め、5月22日広島戦(マツダスタジアム)以来の5勝目を挙げた。また広島戦は通算8連勝となった。