崖っぷちからの奮闘ぶりに感動!泣けるカムバック映画10選!
夢を叶えるには根気も必要!『ジュリー&ジュリア』
夢を叶えるうえで重要なのは“根気”かもしれない。一歩は小さくてもいい。とりあえず積み重ねていくことで新しい道が開けると教えてくれるのが『ジュリー&ジュリア』。小説家の夢をあきらめ、公務員として働くジュリーは、30歳を前にしてキャリアップする友人たちの姿に焦りを感じる。“このままではダメ。人生を変えたい”と自らを奮い立たせた彼女は、幼い頃、憧れていた有名料理研究家ジュリアの524ものレシピを、一年間ですべて作り、毎日ブログに載せるというチャレンジを試みる。 当初の作家という夢とは違うかもしれないが、大好きな執筆活動と料理を組み合わせるというアイデアによって、新たな方向性が生まれる。これは大人が夢を達成する、最適なプロセスかもしれない。本作ではジュリーのドラマだけでなく、料理研究家ジュリアの物語も並行して展開。1949年に夫の仕事のためにアメリカからパリへ移住したジュリアが、名門料理学校で学び、やがてTVにも出演する人気料理人となる。ジュリアも結婚後、大きな夢を叶えたわけで、2人の生き方がシンクロし、ダブルの達成感。そしてこの映画の原作は、モデルとなったジュリーその人。結局、彼女は一度あきらめた作家への夢を自伝小説として叶えたことになる。
低迷からの復活ロードは人生の応援歌!『アンヴィル!夢を諦めきれない男たち』
ある程度の成功を達成した後に、残念ながらその地位を失えば “過去の人になる。その場合、復活への道はさらに厳しいが、だからこそトライする価値もある。そんな生き方を教えてくれるのが、このドキュメンタリー。1970年代に結成されたカナダのヘヴィメタバンド、アンヴィル。80年代前半までは有名だったものの、その後、人気は低迷。しかし創設メンバーで親友のスティーヴとロブは、給食の宅配や建設現場で働きながら、バンド活動を地道に継続。ようやくツアーの話が舞い込んでも会場はガラガラだったり、その現実はシビアなのだが、カムバックを模索する彼らの姿が、有無を言わさぬ感動を届けてくれる。日本でのシーンは胸アツものだ。 メタリカやガンズ・アンド・ローゼズのメンバーも登場し、アンヴィルからの影響を告白。本作の監督は、もともとアンヴィルの大ファンで、彼らのツアーにもローディーとして参加した経験があるので、メンバーも安心して素顔と本音をさらす。この映画が作られたのは2008年だが、アンヴィルは現在も活動中。良く言えば“しぶとい”。ちょっと否定的に表現すれば“あきらめが悪い”。しかしすべてを総合すれば“カッコいい”というのが最高の形容詞だろう。アンヴィルの夢は、まだまだ終わらない!