指示出しは「怖い人」…都内住宅で凶行か 頭に複数骨折…妻と判明 栃木・焼損2遺体
栃木県那須町で焼けた男女の遺体が見つかった事件で、身元の分からなかった女性の遺体は、死亡した宝島龍太郎さん(55)の妻だと判明しました。 【画像】“宝島ロード”14店舗を切り盛りした夫婦 近く店の従業員「奥さんいると店員がきびきび」
■“宝島ロード”14店舗を夫婦で切り盛り
宝島幸子さん(56)。夫・龍太郎さんは事件発覚の当日に身元が判明していましたが、それから1週間余り経って、女性の遺体が幸子さんだと分かりました。 幸子さんは首を絞められたような痕があり、頭に複数の骨折もあることから、鈍器のようなもので殴られたとみられています。 東京・上野の一角に14店舗の飲食店が連なる通称“宝島ロード”。龍太郎さんが社長を務める2つの会社で、幸子さんは取締役に就いていました。 元従業員 「旦那さんは店の管理。人事とかは奥さんがやっている。奥さんは自転車で毎日午後から夜まで回っている。大体、集金」 夫婦をよく知る人たちは、幸子さんの印象についてこう話します。 近くの店の従業員 「知り合いに『いつもありがとう』みたいに受け答えをしていたのが旦那さんで、店を見て回るのが奥さん。奥さんが例えば看板の出し方とか、メニューの出し方をチェックしている。(食事で)僕がいた店は焼肉店で、店は暇だったが、(奥さんがいると)店員がきびきびしている。普段はそういうことはないが」
■指示を出した「怖い人」…組織的犯行か
平山綾拳容疑者(25)は「夫婦の名前も知らず、見たこともない」と供述しています。 平山容疑者の名義の車からは、幸子さんの血痕と免許証が見つかっています。 平山容疑者は、事件前日の午後10時ごろ、都内のコンビニ店で友人2人と合流。車を2人に預けた後、徒歩でこの場所を立ち去ったといいます。 平山容疑者 「兄貴分から遺体の処理を頼まれたので、友人2人に依頼した」 平山容疑者は、遺体の処理を依頼した2人について数回、酒を飲んだことがあるだけの飲み友達で、あだ名しか知らず、本名は知らないと話しています。 その後、事件当日の午前0時ごろ。平山容疑者の友人2人は都内のこの住宅で宝島さん夫妻と接触したとみられることが新たに分かりました。 これ以降、夫婦の足取りは分かっていません。 警視庁は、24日までの3日間、この家を現場検証し、夫婦はここで何者かに暴行を加えられた可能性があるとしています。 平山容疑者 「遺体発見の報道が出た後、友人2人と連絡が取れなくなった」 複数人が関与した組織的な犯行とみられていますが、これまでに逮捕されたのは平山容疑者だけ。その平山容疑者は、指示を出した人物を「怖い人」と話していて、警視庁はこの人物の特定を急いでいます。 (「グッド!モーニング」2024年4月25日放送分より)
テレビ朝日