＜NHK杯公式練習＞曲掛け練習の鍵山優真（撮影・長久保　豊）

　フィギュアスケートのグランプリ（GP）シリーズ第4戦NHK杯が8日に東京・国立代々木競技場で開幕する。7日に公式練習が行われ、22年北京五輪銀メダリストで2連覇が懸かる男子の鍵山優真（21＝オリエンタルバイオ・中京大）はショートプログラム（SP）の曲かけ練習をノーミスで演じるなど好調ぶりをアピール。習得中の大技4回転ルッツも着氷し「凄くコンディションが良い」と手応えを口にした。 　ルッツは今季GP初戦の今大会は組み込まないが、今季中の投入を視野に入れる。審判団ら多くの関係者が見守る中で、あえてのルッツ練習。「これはやるしかないかなと。（技を）入れる意欲があるとアピールする部分でも大事」と自らの存在を見せつけた。 　≪女子・坂本「カナダよりいい」ジャンプ修正手応え≫2年ぶりに出場する世界女王の坂本が、ファイナルを含めたGP5連勝を目指す。第2戦スケートカナダを制したが、納得の演技をできなかったことからジャンプの修正に着手。「カナダより体の動きはいい」と手応えを示した。この日は仲の良い樋口新葉（ノエビア）が会場に駆けつけており、練習後には「頑張って」と声をかけられ「ありがとう」と満面の笑みを見せた。 　≪りくりゅう木原「感謝して滑る」久々日本リンク≫ペアで23年世界選手権優勝の「りくりゅう」こと三浦、木原組は23年4月の世界国別対抗戦以来1年7カ月ぶりに日本での試合となる。昨季は木原が腰椎分離症を発症しながらも世界選手権で準優勝。困難を乗り越えて日本のリンクへ帰還し木原は「うれしい。感謝して滑りたい」と実感を込めた。GPファイナル（12月、フランス）出場へ、第1戦スケートアメリカに続く連勝を狙う。