【衆院選】「裏金議員」一部を非公認へ 週末の福岡での動き 地元で取材に応じた「大物」たちの胸中は
FBS福岡放送
衆議院選挙をめぐり、石破首相は自民党のいわゆる裏金議員の公認問題で厳しい対応を打ち出しました。解散が迫り、与野党のつばぜり合いが激しくなる中、福岡政界の「大物」たちの胸中は。 ■自民・麻生太郎最高顧問 「この年になるまでやるつもりは全くなかったね、最初の頃は。あまり面白い仕事でもなかったからね、最初は。趣味ね…しばらくゴルフしてないから、ゴルフもやりてえな。」 独特の”麻生節”を交えながら6日、地元の福岡県飯塚市で取材に応じたのは、自民党の重鎮・麻生太郎氏です。福岡8区から立候補を予定しています。 過去の遺恨などもあり、石破首相とは距離があるとされていますが、党の最高顧問として選挙戦に臨むことになりました。 ■麻生最高顧問 「やっと安倍内閣からスタートさせた経済の活性化っていう問題がちゃんと少し回ってきましたんで。ちゃんと給料も上がり、実質所得も増えるというような形で、事が回っていくようにせないかんっていう。経済っていうのが大きなところだと思います。」 27日投開票の“超短期決戦”が見込まれる中、麻生氏は、地元に入る時間をつくりたいとはしつつも。 ■麻生最高顧問 「志公会(麻生派)の中で北海道にもいますし、そういった応援には行かないかんと思っていますから。」 志公会とは、自民党内の派閥で唯一存続を決めている麻生派のことです。“脱派閥”の流れも意に介さず、これまで通り、派閥のトップとして戦う姿勢です。
自民党は現在、福岡県内11の選挙区のうち8つの選挙区で議席を持ちます。これに対し、野党第1党の立憲民主党は2議席です。 政権交代のためには福岡での躍進が欠かせないと、立憲民主党のナンバー2、小川淳也幹事長が5日、福岡入りしました。 ■立憲・小川淳也幹事長 「政治を、古い永田町に居座っている世襲で金権にまみれた人たちに切り開いていけるとは、とても思えないんですよ。」 中でも語気を強めたのが、自民党の“裏金事件”についてです。 ■小川幹事長 「裏金問題をはじめとして、政治の腐敗と機能不全はもはや隠しきれなくなりました。何百万も何千万もポケットに入れ税金も払わず、厚顔無恥な、恥を知れと。」 渦中の一人、武田良太元総務相が5日、地元で取材に応じました。田川市などの福岡11区から立候補を予定しています。 ■記者 「地元に帰ってくると、食べたい物や、やりたいことがあれば教えてください。」 ■福岡11区武田良太 元総務相 「香春の立ち食いそば。まあ、B級C級ですよ。」 武田氏の資金管理団体は本来、寄付項目に記載すべき派閥パーティーの売り上げ余剰分を、“誤って”別の項目に記載していたとして、ことし1月に政治資金収支報告書を訂正しました。記載していなかった金額は合わせて1926万円です。ことし4月、「党の役職停止1年間」の処分を受けました。 地元についての質問には穏やかに受け答えしていた武田氏ですが、“裏金問題”と指摘されることには不快感を示しました。 ■記者 「裏金問題の有権者の反応は。」 ■武田 元総務相 「何をもって裏金というのか、本当に裏金もらっている人には厳しい判断が下るんじゃないかと思っているけれども、我々は裏で決してもらっていませんし。」