好きなアナランキングで羽鳥慎一氏が1位も…元フジ女子アナが綴った戦慄激務の実態に波紋広がる
20回目を迎えた「好きなアナウンサーランキング(男性編)」(「ORICON NEWS調べ」)でフリーの羽鳥慎一アナ(53)が1位を獲得と報じられた。6日には女性アナランキングでTBSの田村真子アナ(28)が1位に選ばれ、番組内で涙を流す場面もあった。 【写真】渡邊渚アナがグラビア初挑戦! きちんとした調査やデータが公表されておらず、真偽は定かではないものの、TV局アナになるための競争率はキー局で1000倍、準キー局で100倍にも達するという。局アナを目指す学生は大学1~2年時から専門学校などに通って原稿を読んだり、現場で雑感を伝えたり。さらにエステに通って外見を磨き、マナー教室で立ち振る舞いなども学ぶ。もちろん、全ての局アナがそうではないとはいえ、まさに血の滲むような努力を積み重ねた者だけが局アナの座を勝ち取れるわけだ。 だが、そうやって掴み取った局アナという職業は果たしてバラ色なのだろうか。SNS上で《局アナ女工哀史》《これは労基法違反ではないのか》といった声が出ているのが、9日に配信された「NEWSポストセブン」(小学館)で、元フジテレビの渡邊渚アナ(27)=8月退社=がつづった戦慄激務の実態だ。 ■「憲法で勤労が義務づけられているから」と心の中でつぶやきながら出勤 渡邊氏は2020年に入社後、ニュースやバラエティーなど多くの番組を担当。昨年7月に体調不良で休業を発表し、退社後にSNSでPTSD(心的外傷後ストレス障害)だったことを明かした。 渡邊氏は「フジ時代の働き方は幸せだったか?」という見出しで、こう記述している。 「以前の会社(フジテレビ)を退職するまで、私は“労働は罰”と思っていた。仕事に行きたくないと憂鬱に思ってしまう日の朝は、『憲法で勤労が義務づけられているから』と心の中でつぶやきながら出勤していた」 「当時は朝2時(もはや深夜)に起床し出社。朝の情報番組の生放送を8時までこなして、その後は別の番組のリハーサルをやり、22時過ぎまで収録して、翌日も2時に出社するということがザラにあった。おまけに年5日の有給休暇もまとめてとることはできず、4日と半日×2日といった具合に取得していた」 ■フジでは入社1年目の新人アナに対する先輩アナのイジり動画が問題化 睡眠時間4時間。かつてCMで流れた「24時間戦えますか」のキャッチフレーズのような激務ぶりだ。国民の三大義務で「勤労」と教えられるとはいえ、「労働は罰」とは何と重く悲しい言葉なのか。さわやかな笑顔で番組出演していた当時の様子とはまるで真逆の印象だろう。 フジでは入社1年目の新人、上垣皓太朗アナ(23)に対する先輩アナのイジり動画が問題化。11月下旬、港浩一社長(72)が「制作側は上垣アナの奮闘ぶりを伝えたかったと聞いております。寄せられたご意見、ご指摘を真摯に受け止めて、今後もコンテンツ制作に従事していきたいと思います」と説明。会見の進行役を務めた西山喜久恵アナ(55)は上垣アナに謝罪したことを明かした上で、「若手のアナウンサーが気持ちよく仕事ができる環境を整えるのが先輩の役目だと思っております」と締めくくっていた。 超難関の入社試験を突破した先に「過酷な労働環境」と「パワハラ」が待っていた--なんてことは絶対にあってはならない。 ◇ ◇ ◇ 視聴者離れが進むTV業界。関連記事【もっと読む】で《「好きな女子アナ」はTBSの田村真子アナに…「~パン」とともに消えたフジテレビ最強時代》【さらに読む】で《松本人志の頼みの綱はもう「チバテレ」のみ? 主要各局が起用に及び腰でテレビ復帰は茨の道》…を取り上げている。