「若いころはしていましたが、今はないですね」飼育員さんが明かす、動物園のパンダが高齢になってやめたこと
いつもピカピカなお部屋
タンタンが映り込むほど澄んだ水場。この頃は、水場近くでくつろいでいたことも多かったようです。暑い日には、ここで水浴びをすることもあるのでしょうか。 「若いころはしていましたが、今はないですね」(梅元さん) 屋外展示場で走り回ったり、高い木に登ったりと、昔はかなりのおてんばだったタンタンですが、年齢とともに行動も変わってきたようです。 それにしてもキレイな水です。「飲み水は清潔にしてあげたいので、毎日掃除していますよ」と、梅元さん。毎日水を抜いて掃除しているのです。 水場のほかにも、屋内展示場のフンや残した竹の始末、さらに寝室やトレーニングルーム、屋外展示場の草木の手入れなど、シンプルに見えるお嬢様のお家も意外と手入れする箇所が多いのですね。 飼育員さんたちがピカピカにしてくれるお部屋で、毎日気持ちよくお過ごしでした。
たまには先輩(?)らしく
中華人民共和国駐大阪総領事の薛 剣(せつ けん)氏が、お見舞いに来たのは。連載82回目(https://gendai.media/articles/-/96609)のこと。その手にはタンタンへのお見舞いとして、大好物のリンゴが入ったバスケットが握られていました。 同園のツイッターでは、タンタンが薛剣総領事の来園に合わせて起き出し、外交官の先輩としてのふるまいをみせているように見えました。「来られた時間が、最近のタンタンがよく動き出す時間帯と重なっていたので、凄くタイミングが良かったのだと思います」と、梅元さん。 同席していた広報(当時)の木下博明さんは「タンタンはいつもどおりの動きでむくりと起き上がり、水を飲んでから寝台に登って、のんびりとしていましたよ」と、教えてくれました。 お土産にいただいたリンゴを、ビリヤードのように転がしている姿が、ツイートされていたことについて聞くと、「あのときは欲しくなかったのかもしれませんね。本当に気分次第なグルメさんなので。でも、夜中に完食していましたから、気に入ったのだと思いますよ」と、梅元さんが笑います。 まだまだ、丸ごとリンゴブームは続いていたようで、しばらくは立派なおリンゴの丸かじりを楽しんだお嬢さまなのでした。