「やる気が起きない…」「無気力」な状態を悪化させる3つのNG行動【精神科医が解説】
「ああ、もう何もしたくないなあ…」 「やらないといけない事もあるのに、やる気が出ない…」 日常生活を送っている中で、このような無気力な状態になってしまう事もありますよね。無気力な状態というのは時には人間誰しもなる、自然な事だと言えます。しかし無気力感を悪化や長期化させてしまうと、うつ病などの病気の原因になってしまう可能性があるため、注意が必要なんですね。では、無気力感を悪化、長期化させないためにやってはいけない行動はあるのでしょうか? <写真>【精神科医が解説!】「やる気が起きない…」「無気力」な状態を悪化させる3つのNG行動 ■無気力な時にやってはいけない3つの行動 ■■①自己批判や自責の念にとらわれること ついつい無気力な時は 「なんでこんなに怠けているんだ」 「自分はダメな人間だ」 このように自己批判や過度な自責をしてしまいがちですよね。あなたも心当たりがあるかもしれません。しかし無気力な時に自分を責めることで、さらなる気分の低下や焦りの募りが起こり、より無気力感を強めてしまいます。そのため、無気力な時は自分に対して、なるべく否定的にならないことが大切になってきます。そうです、自分にできるだけ優しく接してあげて欲しいんですね。そして、無気力な状態を少しずつ受け入れる努力をしていきましょう。そうすることで、無気力な状態を悪化させず、自然と回復していく一歩が踏み出せるはずです。 ■■②自分に過度なプレッシャーをかけること 「何で私は頑張れないんだろう…もっとやる気を出せばきっと大丈夫!」 「大きな目標設定を自分に作り、自分にプレッシャーをかければやる気もでるはず…」 このように、「何とかしないと…」といった気持ちから無気力な状態なのに、自分に大きなプレッシャーをかけてしまう人は結構多いんです。しかし無気力な時に無理に大きな目標を設定したり、プレッシャーをかけることは逆効果です。なぜなら自分へのストレスが増えて、さらに無気力感を強めてしまうからです。もちろん、目標設定する事で、モチベーションアップにつながったり、やる気を出す効果があるのも事実です。しかし、それは、無気力な状態の時にするべき事ではないんですね。特に真面目で頑張り屋さんの人は、つい自分へのプレッシャーを大きくかけてしまう傾向があるため、ここのポイントは注意が必要です。 ■■③衝動的な決断を下すこと ・無気力な状態のストレスや疲労感から、何の計画も立てずに職場を辞めてしまう ・他人との関係を維持するエネルギーがなくなり、関係を断とうとしてしまう 無気力で苦しいがゆえに、ついこのような衝動的な決断を下してしまう人もいます。なんとか今の状況を変えようと思い、このような行動に走ってしまう気持ちもよく分かります。しかし、判断力や冷静さを失っている状況で急に仕事を辞めたり、人間関係を切ってしまうと、後で後悔してしまう可能性も大きいです。そのため、重要な事に関しては無気力時には判断せず、決断を延期する事。焦って答えをだす必要はないんですよ。 ■まとめ 今日は無気力な時にやってはいけない3つの事についてのお話でした。冷静な状態ならやらない方がよいとわかっていても、無気力な状況が続き、不安や焦りが募っているとついとってしまう行動もあります。そのため、ぜひ今日の内容を頭の片隅にでも残していただき、自分を守って欲しいと思います。今回のお話で、少しでもあなたの心がラクになれば嬉しいです。 文/精神科医しょう 普段は精神科医として働きながら、InstagramやvoicyにてHSP気質に関する発信も行なう。総フォロワー7万人以上の方々に対し、「他人軸ではなく自分軸で気楽に生きられる」をテーマに発信中。
精神科医しょう