「超ブラック企業で20連勤、生理が9ヵ月こなかった」女性を襲った病気とは?【ぜんぶホルモンのせい】
『ぜんぶホルモンのせい!』 【漫画】『ぜんぶホルモンのせい!』第1話を読む
主人公びびみは、ViVi編集部のファッションライターとして働いている。そんな彼女の半生は、女性ホルモンの乱れに振り回されてきたと言っても過言ではない。私生活に影響を与える謎の症状、感情の起伏の原因とは? そしてその状況から抜け出すために、びびみがとった行動は……。
はじめに勤めた会社の激務により体に異変が…
▶︎自分のからだを知るために「婦人科検診」を受けよう 普段の生活で、婦人科には縁がないという人も多いのでは……? ファムメディコの調査によると、生理痛を抱える女性で「婦人科に行く」と回答したのは、たった11%。「生理痛くらいで、わざわざ婦人科に行く必要はない」と考えている女性が多いようです。 その一方で、日本産婦人科学会の調査によると、生理痛も含む「月経困難症」を抱える女性の2人に1人に、実は「なんらかの疾患がひそんでいる」というデータも存在します。 「厚生労働省は、現在20歳以上の女性に2年に1回“子宮頸がん検診”を受けることを推奨しています。各自治体から費用のサポートがある場合や、年齢によって無料クーポンが配布されることも。婦人科検診に縁がない方は、最初の一歩としてぜひ自治体の検診を利用して頂けたらと思います」(大島先生)
様々な不調や悩みは「女性ホルモン」のせい!?
Q. そもそも、フェムテックって何? Femtech(フェムテック)は、Female(女性)とTechnology(テクノロジー)をかけあわせた造語です。「生理・月経」「妊活・妊よう性」「妊娠期・産後」「更年期・プレ更年期」などといった、女性特有の健康課題をテクノロジーの力で解決するための製品・サービスのことを、「フェムテック」と呼びます。 Q.フェムテックの浸透が、女性の働きやすさに貢献する? 健康課題を理由に離職や転職をした女性は3割以上! 2015年には「女性活躍推進法」、2018年には「働き方改革関連法」が成立。それ以降、女性の活躍は様々なかたちで注目を集めてきました! しかし、女性が健康問題や妊娠や子育て、ライフステージの変化を理由にキャリアを諦めなければいけないケースはまだ多いのが現状。 この状況を変えていかない限り、真の「女性活躍」とは言えません。 女性は、20~30代の昇進時期と妊娠・出産時期が重なります。不妊治療と仕事の両立をができず「仕事を辞めた」「雇用形態を変えた」と答えた女性は、32.9%** にもなります。また、働く女性45~59歳の更年期世代も増加していることから、フェムテックは女性だけの問題ではなく、企業や社会全体の課題であるといえます。 そのためフェムテックの推進は、女性がいつまでも健やかに働ける社会を実現するのです。 ●PROFILE 藤田 あみい 1985年9月28日生まれ。現在は、漫画家、イラストレーター、エッセイスト、ブロガーなど幅広く活躍中。『無印良品の家』三鷹の家大使に選ばれた経験も。テレビや雑誌などでも活動している。
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