バードウォッチングに挑戦! アウトドアがもっと楽しくなる双眼鏡の選び方とは
バードウォッチングはもちろん、アウトドアで景色を楽しむときにも欠かせない双眼鏡。使用目的に沿った双眼鏡を選ぶことができれば、よりアウトドアを楽しむことができます。そこで今回は、双眼鏡の選び方をまとめてみました。 【写真】ハードウォッチングで必須の双眼鏡の機能をチェックする(全7枚)
対象物との距離で適した倍率も変化する
双眼鏡を選ぶとき、まずチェックしたいのが倍率。倍率が高くなるほど、対象物が大きく細かく見える反面、見える範囲が狭く暗くなります。また、倍率が高くなるほど手ブレが起きやすくなるので気を付けましょう。アウトドアで使うなら8~10倍、バードウォッチングなら8~12倍がおすすめ。初めて双眼鏡を購入するなら、手ブレも少なく視野も広く見える、8倍の双眼鏡が使いやすいですよ。 バードウォッチングでは8~12倍がおすすめですが、対象物との距離で適した倍率が変わります。森林など近い距離からの観察がメインなら8~10倍、湖畔など距離のある場所からの観察がメインなら8~12倍を目安に選んでみましょう。
口径が大きくなるほど明るく鮮明に見える対物レンズ
対物レンズは、目に当てる反対側に付いているレンズです。対物レンズの経口はmm単位で表記され、口径が大きくなるほど明るく鮮明に見えるのが特徴。しかし口径が大きくなると、双眼鏡自体も重くなります。 軽さを重視するなら20mmクラスの双眼鏡がおすすめ。持ち運びやすさと見えやすさを両立するなら30mmクラス、日中だけでなく夕暮れなど暗い場面でも見やすい、本格的な双眼鏡なら40mmクラスが適しています。 倍率と対物レンズの口径が決まったら、双眼鏡のカタログに表記されている「8×30」といった数字をチェック。「8×30」の場合、倍率8倍で対物レンズの口径が30mmという意味になります。
必ずチェックしたいアイレリーフの長さとレンジ仕様
次に、使いやすさや見やすさを向上させる機能にも注目しましょう。まずは、アイレリーフの長さをチェック。アイレリーフは、双眼鏡を覗くときにできる瞳とレンズの距離のこと。アイレリーフが短すぎると、まつ毛や眼鏡が当たって視界が暗くなり見えづらくなってしまいます。最低でも10mm、眼鏡をかける人は15mm以上を目安にするとよいでしょう。 双眼鏡に使われる代表的なレンズは、ノーマルレンズ、特殊低分散ガラス、フローライト(蛍石)の3種類。ノーマルレンズは日光が強い場合、境界線が青白くなる色にじみ(色収差)が起きやすいです。特殊低分散ガラスとフローライトは色にじみを軽減してくれるので、見え方にこだわりたい人におすすめ。 草花や昆虫なども観察するなら、最短合焦距離もチェック。最短合焦距離とは、双眼鏡で合わせられるピントで一番近い距離のことです。アウトドアで植物を観察したい人は、最短合焦距離の短い双眼鏡がおすすめ。ほかにも、川や海へ行くなら防水機能付きが安心です。 アウトドアの目的や自分に合った双眼鏡を選ぶと、使いやすさがグンとアップします。最適な双眼鏡を手に入れて、アウトドアを最大限に楽しみましょう。
野中陽平