この夏、全国各地で“2年生投手”が大暴れする! 健大高崎2枚看板を筆頭に、大阪桐蔭、東海大相模ら名門校に好投手続々現れる! 吉田輝星弟も本格化【注目2年生】
夏の大会真っ盛り。3年生に負けないパフォーマンスを見せる高校2年生たちがいる。特に投手は140キロ後半の速球&決め球を持った投手は何人もおり、来年のドラフトは大豊作の予感がある。野手も、攻守ともに冴えたプレーを見せる野手たちが登場している。2025年のドラフト候補として名前が挙がりそうな逸材たちを紹介していきたい。 【一覧】高校2年生ドラフト候補リスト
健大高崎の2枚看板が順調に成長中!東海大相模の剛腕も総合力は世代No.1
現在高校2年生の世代を牽引するのは、佐藤 龍月投手、石垣 元気投手の健大高崎をセンバツ優勝に導いた2枚看板だ。 2人ともしっかりと成長している。佐藤はセンバツで自責点0の快投だったが、爪が割れていまい、ストレートが威力不足なところがあった。春季関東大会では、140キロ前半の速球を投げ込み、復調を印象づけた。 センバツで最速150キロをマークした石垣は、153キロまでスピードアップしている。ただ変化球の精度が低い部分は改善できているか、注目される。春季大会では左腕・下重 賢慎投手も浮上した。182センチ84キロと、177センチの石垣、173センチの佐藤と比べても上背があり、スリークォーター気味から繰り出す130キロ後半の速球は角度があり、ストライク先行のピッチングが見られる。佐藤、石垣より球速は遅くても球質の良さ、ストライク先行できる能力の高さ、変化球の精度の高さ、投球テンポの良さと、投手としての素質は2人より見劣る点はない。青柳博文監督も「プロに行ける投手」と評価している。 総合力で2年生投手No.1と推せるのが福田 拓翔投手(東海大相模)だ。明石ボーイズ時代から評判の速球投手は順調に成長している。大きく振りかぶった投球フォームから繰り出す常時140キロ後半の速球、130キロ前半のスライダー、フォークを投げわけ、打者を圧倒。空振りが奪えるストレート、変化球の精度、フォームの完成度、どれも申し分ない。甲子園出場すれば、話題となりそうだ。
吉田輝星弟が本格化!大阪桐蔭の2枚看板、2年連続の甲子園を狙う鳥栖工右腕など右投手は人材揃い
福田・石垣に続く右投手として、吉田 大輝投手(金足農)、新井 瑛太投手(滝川)、森 陽樹投手、中野 大虎投手の大阪桐蔭コンビ、藤川 敦也投手(延岡学園)、松延 響投手(鳥栖工)を挙げたい。 吉田は吉田 輝星投手(オリックス)の弟として評判の好投手。体つき、フォームも兄そっくりで、140キロ中盤の速球は伸びがあり、初戦から準々決勝まで3試合連続完投勝利を挙げ、決勝に進出した。 新井 瑛太投手(滝川)は最速150キロの直球を武器とする速球派右腕だ。大きく振りかぶって投げる速球の球質はさらに伸びる予感をさせる。打撃もよく、広角に鋭い打球が打てる。新井は福田と同じ明石ボーイズ出身で、当時は外野手だった。 森は189センチの長身から140キロ後半の速球を投げ込む大型右腕。速球の勢いは本物だが、まだ安定感に欠ける。 中野はどの試合でも140キロ中盤の速球、120キロ後半のフォークで打者を抑え、試合を作れる。強豪校との対決では先発、僅差の場面でリリーフ起用されており、信頼の高さが伺える。 藤川は最速153キロをマークした剛腕。強い腕の振りから繰り出す直球は威力がある。さらに変化球の精度が向上し、安定感が高めれば、もっと評価される存在となりそうだ。 松延は1年夏に甲子園を経験。怪我もあったが、今では先発としてチームをベスト4に導き、2年連続で夏の甲子園出場が迫っている。安定して140キロ中盤の速球を投げ込み、スライダー、フォークなどの精度も高い。大舞台に強く、自分の能力を発揮できる勝負強さがある。